カテゴリー「ツーリング」の128件の記事

2025.04.30

250430箱根行

今日は最終日のつもり。昔のようにがつがつとあそこも行こうここも行こうという気持ちが消えているので予定は延長しない。どこかで充電してから箱根を超えてもうひとつくらい温泉に浸かって帰ろうというくらいの見通し。

ところが充電できる場所が見つからない。昨日のイートインのコンビニがどこだったか覚えてないのだ。Mapsでコンビニの場所を出して回ってみるのだが、どこへ消えたのか見つからない。最近のGoogleは地図で検索しても全部出さない、というか縮尺によって出たり出なかったりすることが多く使いづらい。まあユーザーも贅沢になったものだ。

仕方なく大きな市街地へ出ることにして、三島市を目がけて南下する。結構な時間をロスしてしまった。三島駅前はバイク侵入禁止で、嫌な予感。幸いタリーズがあったのでコーヒー飲みながら充電祭り。私のような風体は珍しいのか、そこはかとないdenyalの空気も感じるが、都会のような無関心でないのはいいことかもしれない。スタッフに外国人がいないのも地方都市ではまだ普通なのだろうか。ツーリングの汚い恰好で店の雰囲気を壊して申し訳ない気持ちもあって高めのメニュー注文でバランスを取っておく。昔に比べると自分、随分良心的になったな(笑

ここからは国道1号をひたすらいけばあっさり箱根八里越えられる。途中三嶋神社の横を通るが今回はパス。頼朝が最初に挙兵した(そして負けた)由来のある神社だ。新緑がまぶしい広い境内が目に入った。坂をずっと上っていくと、三島スカイウォークというのがあって寄ってみる。絶景の富士を吊り橋の上から眺められるのだ。今日は雲一つなく素晴らしい景色だった。吊り橋の向こう側はアウトドアパークがあって、いろいろ面白そうなアクティビティがあるのだが、おっさん一人で挑むのは世間体もあるしやめておいた。

ロングジップスライドというのは渓谷に差し渡したロープに滑車を掛けて、高低差を使って豪快に渡っていくアクティビティで、吊り橋の上からこれを見物できるのだが、すれ違ったカップルの女性の方が「あれはやらないからね」と連れに釘を刺しているのが微笑ましかった。あれ、男の子ならやりたいよねえ(笑

見物も終わったし、残りの上りを終わって芦ノ湖畔に出る。観光地価格のワカサギフライ定食を湖を眺めながら食べる。ここのワカサギは宮中への献上品だとかで、ワカサギのことを公魚と書くそうだ。まあ食べてみると普通のワカサギでした。

ここからは国道1号を離れて旧東海道を下る。途中、箱根細工の店が並んでいる。駐車場のある1軒に入って箱根細工のマグネットを土産に買う。子ども達が目ざとく見つける様子が思い浮かぶ。

ずっと下ってきて、今日の目的の日帰り湯「湯の里おかだ」に立ち寄る。道よりさらに低い渓流沿いの狭い敷地に建て込んだ昔風の温泉地だ。反対側の斜面を登ったところに日帰り湯がある。屋内の湯船はひとつだけで、ほとんどが露天だ。外国人もいて、入り方がわからないようだった。最初、サーフパンツを履いてうろうろしていたが、周りを観察してパンツは脱ぐらしいとわかったようだ。次に湯に足先を入れて見るのだが、熱くて抵抗があるらしく、入れないでいる。あちこちの湯船を回っても入れそうなところがなく、打たせ湯にチャレンジしてみることにしたようで、そこからはだんだん慣れていった。日本人も海外に行けばいろいろチャレンジの連続なんだろうな。。あとでわかったのだが、日本人女性のグループと一緒だったらしい。風呂の入り方は・・教えてもらえなかったんだろうな(笑

もうすっかり満足して、あとは帰るだけだ。高速に乗って1時間ちょっとで東京。近いなあ。1泊くらいの予定でもっとちょくちょく来てもいいのかもしれない。久しぶりの箱根でした。

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2025.04.29

250429箱根行

明けてみると雨は上がって、雲はあるが空は晴れている。でも峰にはガスが掛かっているからスカイラインからの眺めは期待できなさそう。

濡れそぼったテントを畳んで出発。たいてい次の野営地で乾くからあまり気にしない。昨日も書いたが、西洋人中国人それぞれのグループはどこも登山者の出で立ちで、朝っぱらから歩き出す気満々だ。朝早いのが自慢の私よりさらに早起き。日本は全体的に随分緩くなったのかもな。

さてスカイラインがダメになったので、山を下りて市街地でまったりしてみることにする。以前はがつがつと山歩きするのが主だったが、歳を取るにつれてしんどく大人しくなり街中で過ごすことが多くなった。御殿場、裾野、箱根湯本、湯河原と選択肢はいろいろだが、とりあえずまだ通ったことがない裾野市へ。スマホの充電もしたいからね。イートインのコンビニに運よくコンセントがあったので一息つく。最近はコンビニでもコンセントがないところが多いのだ。充電タイムはPCでニュースを見たり旅行記を書いたり今日の野営地を探したりする。

GoogleMapsのおかげで宿探しは実に楽になった。昔はツーリングガイド本を睨んでえいやで決めていたところが、いまは結構詳しい情報もMapsで写真付きで見られる。ガイド本を携行しなくなって久しいが充電が必要なのが玉に瑕ではあるけど。古いモバイルバッテリでスマホ1回分くらいはなんとかなるとしてもPCの充電はコンセントからでないと難しい。バッテリも新調したいなあ。

いろいろ見比べて大野路というところにしてみる。広そうなサイトだし。電話して予約してエンジン掛けてスタートまで10分。充電も8割くらいできた。移動は地図上だと結構距離がありそうだが、バイクの足だとあっという間だ。

この辺りは工業団地のようで、なだらかな土地に低層の建物が点在している。裾野の名のとおりで、富士に向かって緩やかな上りの地形なのだ。東から南向き斜面で暮らしやすそう。途中パノラマラインという道があったので寄り道してみると、富士に向かって直線道路が通っている。晴れていればきっとすばらしい景色なのだろうけれど、残念ながら御山は雲で覆われている。

キャンプ場についてみるとこれが大当たり。空も土地も広くて清々しい。芝生は柔らかくてうれしい。水は富士山の伏流水で冷たく爽やか。そして明日から始まる連休の前ということで空いている。明日以降は予約満杯で250台くらいの予約が入っているらしい。今日はサイトを区画して番号を振っていく作業中だそうだけれど、今日は好きなところに設営してよいとのことで、サッカーグラウンドくらいの芝生の区画がいくつもある中、そのひとつを一人で独占して気分がいい。日差しも暖かくてテントもすぐ乾きそうだ。

あんまりいいところなので、もう走り回って観光する気分にもならずまったり過ごす。自分の感覚もようやく人並みになってきたのだろうか。
朝10時から風呂を使えるそうなので、一番に湯につかる。大型の古民家風の食事処もあるが、今は営業していないらしい。昨日の秀明館といい、どこも人手不足なのだろうか。

昼を食べに近くの御殿場駅までバイクを転がしてみる。特に大きな市街でもなく、最近忘れかけていた地方都市の空気を思い出す。東京はどの駅でもすべての密度が高くて実は息が詰まっているのだということは、こういう機会でないと気づけない。知らないうちに病んだりしないように、時々別の時間空間感覚を味わいにくるのも大切だ。

ファミレスの一つに入ったら、窓から富士山が正面に見える席がちょうど空いていて鼻息荒く確保。地元の人は御山を見慣れているからなんということもない席かもしれないが、よそ者にとっては最高の席だ。それに見合う高そうなメニューを頼みましたよもちろん。
晴れた昼間は地面が温まって上昇気流が生まれているから、あれだけ高い山ともなると雲が絶えず湧き出して、山自体の姿が見えることはむしろ珍しいのだろう。刻々と変わる雲を見ているうちに時間が溶けていく。

まったり過ごしたので野営地に帰る。帰り着いた頃、頭上から突然の爆音に襲われる。見ると、オスプレイというニュースでよく見る飛行機の機影がある。すごく低い高度を飛んでいる。農薬の散布でもしているのかと思えるくらい低い。そういえば自衛隊の駐屯地が近くにあるのだった。この空域を何度も行き来している。訓練なのだろうか。
それにしてもかなり低速で飛んでいて、ヘリと違って水平飛行している状態であんな低速で翼の揚力は足りているのだろうかとひとごとながら心配になる。キャンプ場の主に聞いてみると、しばらく前に反対運動があったがいまはもう落ち着いているということだった。まあ、牛が驚くくらいで日常には害はないだろうからなあ。。

日が暮れはじめると地面も冷えて上昇気流もなくなるからなのか、富士山周囲の雲が徐々に消えて雄大な姿が拝めるようになる。しばしのあいだずっとその変化を見ているうちに一日も終わる。あくせくと観光せず、今日はいい過ごし方だった。

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2025.04.28

250428箱根行

このところ草津が多かったので、たまには箱根ということで安直に決まった。いままで箱根というと美術館巡りや雄大な富士を見る目的が多かったけど、今回は日帰り温泉が主目的だ。草津ではビジターでも旅館の温泉を利用できたり街のあちこちに勝手に入れる温泉小屋があったりするけれど、そんなところは昔は珍しかったのだ。
ところが、草津に啓蒙されたのか、あるいはGoogleのお陰で日帰り湯を見つけやすくなったのか、両方の効果だと思うけれど、箱根でも日帰り湯を謳うところがずいぶん増えてきたのだ。以前は偶然見つけた日帰り専門の和泉くらいしか知らなくて、箱根は草津より一段下くらいに思っていたのだが、だいぶユーザフレンドリーになってきた。

そういうわけで、前日は修学旅行の準備みたいにわくわくしながら荷造りして早く寝て、朝4時半に目が覚めて、6時には出発したのだった。

3号渋谷線から東名へ。関越に比べて段違いに楽だ。あっという間に小田原東ICに到着。1時間くらいで来てしまう。
それは見越して湯本あたりで喫茶店で朝ご飯のつもりだったのだが、さすがに朝7時ではどこも空いていない。マクドとかファミレスとかが石を投げれば当たるような東京モンは最初に地方のアツい洗礼を受けたのだった。便利に慣れてしまうとだめね。

いったん小田原市街へ戻ってガストでオンライン新聞を読んだりしているうちに10時。まずはGeminiに聞いて目星を付けていた箱根湯寮へ行く。箱根湯本駅の横手からいきなり斜度21%という怖いような上り坂を水冷単気筒のパワーで駆け上がる。気分がいい。
国道1号を見下ろす崖に巧みに配置された和風モダンっぽい施設は洒落ていて気分が上がる。これは気分優先の新興温泉かと思いきや、湯の方も本物で、指のちょっとした怪我が気がつくともう治りかけている。箱根、やはり有数の温泉地だけのことはある。

ここは休憩室も充実していて、昨年・今年と話題の漫画が全巻揃っていたりする。入湯料はやや高めだが、これを全部読んでしまえばおつりがくるくらい。でも漫画を読みに箱根まで来たわけではないので、チェックだけして次へ行くことにする。

古い印象だと、国道1号は酷く渋滞すると思っていたのだが、ターンパイクと箱根新道に分散されたのか、混んではいたが流れはスムーズだった。8割がたが強羅の方へ行くのと別れて、こちらは1号を芦ノ湖畔へ。湖尻のキャンプ場へ。ここを利用するのは3回目か。1回目はたぶん30年くらい前で、今の洒落た施設ができる前だった。涼しさと景色の良さは昔と同じだが、来てみると半分以上が外国人だ。インバウンドってスーツケース転がしながら観光地巡りするとばかり思っていたら、ここの外国人は装備も本格的な登山者の出で立ちで驚いた。変われば変わるものなんだな。

設営の後、昼ご飯を食べに遊覧船乗り場へ行ってみる。ここの飲食店も外国人であふれている。彼らは蕎麦とかウナギの店を好むようなので、比較的すいている丼ものの店でゆったりする。それでも4組の客のうち日本人は私だけ。どうなっているんだ日本は。まあ皆さんお金を落としていってくれるならいいか。

親子丼を食べ終わった頃、仕事のメッセージがいくつか入ってきて、とりあえずパソコンを開いて対応する。そうこうしているうちに15時を回って、仕事は一応ケリがついた。外はいつの間にか雨。レインウエアはリュックに常備しているから、バイクでも特段困らない。とはいえ、あまりあちこち行ってみる気はなくなる。再びGeminiが教えてくれた箱根日帰り湯のGoogleMapsを眺めていて、秀明館というのが気になる。近いし、今日の仕上げはここにしよう。

で、これが大当たりだった。何も知らずに行ったのだが、ここは石鹸シャンプーお断りの本物の湯治場。客はあくまでも静かに湯治客として抑制のきいた立ち居振る舞いが求められる。なかなかよい雰囲気だ。
湯船がまたすごい。岩盤の下から湧き出てくる湯は、岩で固めた前室にいったん溜められて、そこから二つの浴槽に導かれる。この前室にはしめ縄が張られていて、厳かな神域の風情。

私はいつも烏の行水なのだが、ここの雰囲気に呑まれてつい小一時間、湯につかったり出たりして過ごしてしまった。他の客もじっと黙って虚空を睨んでいるようなのばかりで、おしゃべりとかしたら睨まれそうだ。ここまでやるか。素晴らしい。また来よう。

以前は宿泊も受けていたのだが、いまは17時までの滞在だけということで、今日は私が最後の客だったようだ。

降り続く雨の中、バイクを走らせてキャンプ場へ戻る。
戻ってみると、久しぶりに引っ張り出したテントの防水性能がだいぶ劣化していたようで前室に雨の滴がぽたぽたと落ちてくる。えらいこっちゃ。ということで、床から沁みてくる雨水と標高900Mの寒さとで、あまり眠れない夜を過ごした。

 

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2024.08.13

240813甲信行

●3日目
朝起きるといまにも降り出しそうな曇り。涼しいのは助かるが、このまま真っ直ぐ帰るのもなんとなく物足りなさを感じて逡巡していて閃いた。この涼しさならふもとっぱらが丁度いいのでは! かねて気になっていたところだし、南下して東名で帰る道筋だし言うことない。これで決まり。

中央道に乗って甲府南まで下り、あとは精進湖目指して山の中を走る。山の日陰はさすがに涼しい。精進湖に出てみると、あっぱれな晴天で暑い。目論見がはずれてふもとっぱらも暑いだろうな。。でももう予約したし行くだけ行こう。

到着してみると、まあ広いこと。噂には聞いていたが素晴らしい解放感。わずかだが木陰もあったので、そこに設営する。車の人たちはクーラーもあるのだろうか、野ざらしの暑そうなところに、富士の景観重視で展開しているが、こちらは日陰優先でいく。どちらにせよ昼間大気が揺れ動いている間は、富士山はたいてい雲に覆われていて見えないだろうから。

それでもほんの一瞬、山頂の雲が晴れて見えることがある。そういうのに偶然行き合わせて写真をとっておく。ものの5分も経たないうちにまた雲が覆ってくるから、構図などはあまり選べないが、まあまあ満足のいく写真がとれた。来た甲斐があった。

このキャンプ場は17時以降は車の移動は禁止だ。たしかにこれだけ大勢いると、早い時間に車を止めないと大混乱するだろう。それ以外にも音楽禁止とかいろいろあって、どれも頷けるものばかりだ。来場者も弁えてよくルールを守っている。

食堂の建屋は天井高く、のっぱらと遠景の富士山に面した妻側が全面ガラスになっていて、スイスかと錯覚するようなナイスな空間になっている。この食堂で昼飯を食べてまったりする。鹿と豚のハンバーガーや鹿肉の竜田揚げなどちょっと変わったメニューを試す。竜田揚げはそもそもみりん味なので肉は何でも同じ。ハンバーガーの方はちょっと変わった味がする。ここも食べ物の注文は17時までなので、夜用にソーセージとフライドポテトを持ち帰りで買っておく。ここは自炊する人がほとんどだから、夜の食事は出ないのだ。日が暮れるとあちこちに明かりが灯り、少し離れて広いキャンプ地の全景を振り返って見るとたいへん幻想的だ。こういうのは他ではなかなか見られない。また秋にでも来てみたい。
夜は涼しく騒ぐ人もいないのでぐっすり眠る。本当に皆マナーがいい。

明け方4時半頃トイレに起きる。既に空は微妙に明るくなり始めていて、富士の山体が黒い影として見えている。空気が静まっているせいか雲もない。キャンプ地の突端に座って、少しづつ明るくなっていく富士山を飽きずに眺める。結局6時半頃までに何十枚も写真を撮る。刻々と色合いが変わっていくのを眺めて過ごした。

ここの水は毛無山から取っているそうで、冷たくて目が覚める。ウォシュレットも気持ちよくて最高でごさいました。

朝の車移動解禁は17:30。それまでにテントを撤収して、ぼんやり風景を眺める。朝のコーヒーを淹れている人、フリスビーで遊んでいる人、昨日の続きで池で魚を探している子供たちなど、思い思いに過ごしている。ただ広い、ということが多様な風景を生み出している。

時間が来たので出発。十分満足したので、これでもう直帰する。南へ少し下って新東名に乗って東京へ。

今回は天気に恵まれて快適だった。どんなツーリングでも、瞼に残る一瞬があるものだけれど、今回はそれがいくつもあってよかった。体力が許す限りツーリングは続けたい。

それにしても東京は相変わらず暑いな。なんとかならないか。

 

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2024.08.12

240812甲信行

●2日目
青木湖、木崎湖も行きたいけど少し距離がある。昨日の山歩きの疲れがあるので今日はあまり無理をしたくない。充電もしたいので松本市街へ出ることにする。出発して標高を下げながら西へ進むと、海野宿というのがGoogleMapsに現れる。奈良井宿と並んで教科書に出てくる名前だ。寄ってみることにする。
江戸時代の宿場町としてしか知らなかったが、歴史はもっとずっと古く、南北朝より前から海野氏一族の元で栄えていたらしい。足利幕府あたりで北条方に付いたりして衰退するが、明治になると養蚕業で再び栄える。上田周辺は気候が養蚕に適していたらしい。歴史資料館で養蚕の展示を小一時間じっくり見るなど。

日も高くなってきて再び西へ走る。市街地に入る前に、タリーズと蔦屋とダイソーの複合施設があったので、タリーズで充電がてら汗を乾かすことにする。タリーズには勉強OKのポップがあって土地柄が偲ばれる。長野県は教育熱心なのだ。
ダイソーには首都圏では見られない品揃えがあって、空気で膨らます枕を500円で買ってみるなど。

GoogleMapsで付近のキャンプ場を探すと、梓川の河原に公営のキャンプ場があって1泊200円(2ひゃく円)だというので電話予約する。そういえば、GoogleMapsのおかげで、紙のツーリングマップはとんと持ち歩かなくなった。ネットは検索すれば詳細情報を深堀できるのが紙との決定的な違いで、もう後戻りできない。

到着してみると水道と簡易トイレ以外何もないが承知の上。ちょっと怪しい感じの先客がいるくらいだが、まあ日本の治安はよいそうだから大丈夫だろう。設営したあと市街地へ行き、壊れた靴の替わりを探してスポーツ用品店を何軒か回ってみる。
松本はさほど大きい都市ではないけれど、登山関係は充実している感じがした。やはり登山客が多いのだろうか。幅広の登山靴を探してみたところ、好日山荘にKeenがあったのだが見送った。慌てなくてもよさそうだったし、こちらは汗みどろの浮浪者のような身なりで、おまけに壊れた靴とか履いているし!wで多少の気後れもあった。

靴は諦めて、代わりに長袖シャツを1枚無印良品で買う。ユニクロがあればよかったがひと駅遠かった。1泊2日のつもりで2枚用意していたシャツは両方とも汗だくで使えなくなっていた。

奈良井川沿いの大規模ショッピングモールの中にスーパー銭湯があったので、そこでさっぱりして夕飯も食べる。ツーリング中はコンビニのサンドイッチが主食なので、ときどきこういうのもいい。キャンプなのに自炊しないのかとよく思われるのだが、移動が主体のコースのときは自炊はしない。道志渓谷のように一か所に決めて数泊するときは食材と金網を持って行くことはあるが、最近はあまりやらない。あちこち移動する方が好きなのだ。
施設内のスタバで明日の計画を考えるが決まらない。小淵沢あたりで涼むか、ほったらかし温泉でキャンプか・・
とりあえず二輪ツーリスト用の高速ETC割引に登録だけする。中央道、東名道などを2日間乗り降りし放題ということでかなり行動の自由度が上がる。こういうものもネットで全部当日に予約登録できてしまう便利な世の中なのだ。
盆地のためか昼はかなり暑かったが、夜は逆に涼しくてよく眠れた。

 

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2024.08.11

240811甲信行

盆休みを使って、甲信地方へツーリングしてきた。関越道で草津方面へ行って、そこから西へ進んで松本諏訪方面へ下って中央道で帰ってくるのが、最近のわりと定番になっている。見るところが多いのと、涼しいのと、適度にバイクを走らせる満足感が一回で得られていいコースなのだ。

今回は、(関越道)→(信越道)→湯の丸高原→松本→(中央道)→甲府南→精進湖→ふもとっぱら→富士宮→(東名道)というルートになった。

●1日目
最初は行先を湯の丸高原と決めて、あとはいつもどおりの行き当たってばったりな適当路線。関越も軽井沢あたりからぐっと涼しくなってツーリングに来たなという実感がわく。昼頃キャンプ場に到着。小振りな湿原が隣りにあって木道で一周できる。湿原というもののかなり乾いている感じ。それでもキャンプ場の受付の人の話では、雨が降れば低地は水浸しになるので、少し小高いところに設営した方がいいとのアドバイス。実際川筋風の砂利道がキャンプ地の中央あたりにある。テント設営のあと、近くにいくつか手頃な登頂コースがあったので、楽そうな湯の丸岳へ登る。体力激減を痛感したけど、どうにか登り切った山頂が、丁度正面からの逆行でたいへん神々しい雰囲気だった。これだけで今回はもう大満足。なのだが10年くらい履き続けた登山靴のソールがはがれるというおまけつき。まあ硬質ゴムの底がなくてもある程度頑丈なので、あと数日は問題ない。下山して湯の丸高原ホテルの風呂を借りてさっぱりする。首都圏の私立中学の研修が来ているみたいで、風呂が大騒ぎになる前にあがるように言われるなど。若いっていいなあ。

夜は当然星がよく見える。流星群が来ているらしくて自分も3つほど大きいのを見た。
ラジオや音楽を大音響で掛けるような輩はおらず、静かな夜を過ごせる・・と思ったのだが、男女3人組が大声でくだらない掛け合いを延々とやっていて眠れない。しまいには私のテントのすぐ横に来て寝ころびながら嬌声を上げておしゃべり。まあ、若者ってそういうものだよなと思いつつ、12時をまわって周囲もほぼ寝静まってきた頃に、ちょっと声を掛けたら大人しくなってくれた。近年の若者は聞きわけがよくて助かる。

そうそう、暗闇の湿原の木道をライトなしで歩こうとしてみたが、平衡感覚を失ってふらつくので、途中で諦めて引き返した。闇に背を向けて帰ろうとすると取り込まれそうな怖さがちょっとある。

 

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2024.05.05

240502草津ー松原湖ー南清里

なんと5、6年ぶりのバイクツーリング。ココログへの投稿の最後は10年前だ。その後も近場へちょくちょく行ってはいたから、それほどブランクがあるわけでもないのだが、それでもここ5年くらいは行っていない。

出発前はいろいろ不安だったけど、行ってみればどうというということもなく、大概のことは身体で覚えていた。そして、以前はツーリングマップが必携だったのが、今回はGoogleMapsで最低限は役に立った。高速のSAで配っている広域地図がやっぱり使いやすかったけど。

関越から上信越道を使って碓井軽井沢ICで降りる。軽井沢駅は立派な外階段付き。新幹線と上信越鉄道の乗り換え駅でもある。待合室が超こんじんまりしていてかわいい。

聖パウロ教会は写真でよく見かけるが実物を見るのは初めてか。建築的には、大垂木を桁で受けている部分がちょっと不安を感じさせる。下屋の屋根勾配は積雪に対応できるのかなども気になる。まあ長年ここに建っているのだから大丈夫なのだろう。

ここから白糸の滝を経由して草津へ。キャンプ場でテントを設営したら、身軽になったバイクで湯畑へGO!

草津は言うまでもない大温泉地で私の好きな旅先のひとつだ。近年、新施設づくりにも力を入れて更なる観光需要を掘り起こしているらしい。
温泉門というのが新しく出来ていた。慢性的な交通渋滞を小規模だがダイナミックな立体交差で解決している。そしてそこに掛け流しの湯を流して足湯をつくり、来訪者を出迎える施設にしている。こんな贅沢な湯の使い方ができるのは、全国でもここ草津くらいのものだろう。高温で圧倒的な湯量という優位性をしっかり生かしている。

お馴染みの山本館で日帰り湯を浴びたあとは大滝乃湯でゆっくり時間を使う。休憩ができるのがよい。西の河原も行くつもりだったが終了時間を間違えていて、今回は残念だった。丸山ライトアップは次の楽しみになった。

これでもう今回の目的は達したので、二日目以降は風の向くままというところだ。朝一で御座之湯につかって大広間で寝転がってうだうだしながら次の行先を考える。野沢温泉を回って関越で帰るか、草津白根から千曲へ行くか、それともまだ試したことのない嬬恋方向へいくか、迷ったけれど、一番楽そうな嬬恋から小海線沿いに清里の方へ行くことに。体力を持て余していた昔なら一番悪路で遠い方を選んだところだけれど、やっぱり寄る年波には勝てない。体力と相談しながら慎重にいく。

南へ向けて走りながら、以前来たことのある浅間山博物館へ行ってみたのだが、なんと3年前に閉館したそうで、いまは電動クロスバイク場になっていた。引き返して、鬼押しハイウエイに入る。浅間山の雄大な全景が素晴らしい。ところどころ噴煙のような白い煙が立ち昇って小さな雲になったりしている。

浅間山キャンプ場というのがあって、StreetViewだとごく普通のキャンプ場なのだが、実際に通りがかってみると、白いカプセル状のコテージ?が等間隔に並んでいて、まるで宇宙人の前進基地のような趣だ。ジオグランピングと呼んでいるようなのだが、自動運転の草刈り機?みたいなメカが勝手にもぞもぞ動きまわっていて、どうみてもこれSFでしょという感じ。
https://www.stepout.co.jp/camp/asamayama/

中軽井沢に到着。ここの駅舎は大部分が図書館になっている。結構小さい子を連れた家族が利用していて、功成り名遂げたお金持ちが集まる街らしい。

ここから佐久の方向へ出て、あとは南下するだけ。甲府まで行ってその後を考えようと思ったのだが、野辺山あたりの高原の空気を吸ってみると、この辺りで一泊したくなる。コンビニで休憩しながら最寄りのキャンプ場へ電話すると空きがあるというので決まり。

松原湖高原オートキャンプ場は、十年以上前にも一度来たことがある。そのときは奥まったところにある不便さ以外に印象はなかったのだが、いまは強力に整備が進んでいて、八峰(ヤッホーと読む)温泉もあり買い物もできレストランもミニゴルフ場もあって、都市的なキャンプが楽しめる。まあ野趣は減ったがファミリー向けのコンセプトはよい選択なのだろう。小海町開発公社というところがやっているらしい。たいへん快適でよかった。フリーサイトは結構広いのだが、夕方に滑り込んでみるとどこも大型テントで埋まっている。木々の間の少し小高くなった猫の額を見つけ、大量の松ぼっくりを払って乾いた松の葉が敷き詰められた床を作って設営。我ながらいい寝床になった。

三日目の朝もよい天気。樹木の下なので朝露もなく、テントは乾いている。昨日のキャンプ場は開けた場所だったために朝露でびっしょり濡れてしまったが、それもここで干せた。

エンジン音に気を付けて素早く出立。今日三日目は最終日。どんどん南下する。走っていると谷を渡したケーブルに大量のこいのぼりが吊るされて泳いでいるところに行き当たった。これは見ていこうと思い途中下車。道の駅南清里というところで、こいのぼりのほかにケーブルカーがあり、100メートルほど上ると広い植物園みたいなものもある。花畑の中をそぞろ歩きして時間を贅沢に消費したおかげで、ようやく東京に帰る気持ちになった。

甲府へ出てから高速に乗ろうと思ったが、韮崎で富士山がよく見えて十分満足した。これでもう真っ直ぐ帰ってもいい。これだけ遠くから見ても、富士は桁外れに大きいものの、平板で浮世絵のような印象だ。こういう富士を見たのは初めてだったと思う。東京から見ても、ちゃんと立体に見えるので、この二次元的な印象はなにから生まれるのか。よくわからない。

あとは中央道をひたすら東進して帰ってくる。待ち合わせによく使われる談合坂SAで少し休もうと思ったが空き待ちの車で渋滞していたので諦めた。

本当に久しぶりのツーリングだったが、行ってよかった。またちょくちょく行くことにしよう。

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2018.08.19

甲信縦断行180812

実に数年ぶりのツーリング。

 

このところ仕事の出張が増えて、違う街へ行くことへの渇望が満たされていたのと、貧乏暇なしで週末や連休でも東京で何かやっていることが多かったので、すっかりご無沙汰だった。でも先日、バイクのバッテリーが上がっているのに気づいて、これではいかん、となった仕儀。本当は北海道を目指したかったが、直前まで本当に9連休できるのか確定できず、そうこうしているうちにフェリーは満席になってしまういつものパターンで、諦めた。まあ本音を言うと、今乗っているバイクはタンク容量が以前より小さいうえに、ガソリンスタンドの廃業が全国的に進んでいるという話も聞こえてきて、北海道は航続距離的に少し厳しいかもなという不安もあった。結果的には、やっぱり暦通りに平日は要返信メールが何本も飛んできたので、まあ、近場で済ませてよかったのかもしれない。

 

本当は、それは間違っているとは思うけれどね。

 

* * *

 

近頃は早起きの人が増えてきたようで、朝5時発でも高速は結構混んでいたりする。なので今回は一計を案じて、午前2時に家を出ることにした。この作戦は大当たりで、東名は御殿場までずっと快適に巡航速度で飛ばすことができた。首都高から用賀を通過したあtりで降ってきたので、新調したポンチョを着て鼻歌まじり。濡れさえしなければ、雨はむしろ涼しくて助かる。

 

御殿場で降りたのが、午前4時半頃だったか。SSで冷やし中華など食べてしばらくうつらうつらしつつ、この先の行動を考える。

 

箱根の源泉の湯にもつかりたかったが、それだと昼前までこの辺りで時間をつぶさなければならない。最終目的地は草津を想定しているので、箱根は今回はパスでもいいか、ということで、5時の声を聞くころには、ゆるやかに北上を始める。河口湖を経由して甲府盆地の石和温泉へ行くのが当面の目標。

 

途中、忍野とか富士吉田とか誘惑されそうになるけれど、2度行くほどでもないかと思ってスルー。第一まだ店も観光施設もあいていない。午前2時東京発にはこういう副作用はある。

 

河口湖大橋を渡りながら左手を見ると、何年か前に水涸れで地続きになった六角堂が、いまは元通り水上の孤島になっている。

 

緩やかな峠を越えると、もう甲府盆地の端に入る。この辺りは桃とブドウの観光農園が多い。幹線道路を通っていても面白くないので、1本筋を違えて農園が左右に続く道を行く。景色はよいのだが、これがトラブルを招いた。後輪が釘を拾ってしまったのだ。

 

パンクすると、ハンドルが変にとられるようになり、曲がるときは顕著に障害になる。以前、前輪がパンクした時と同じような症状で、すぐに気づいて一旦停止。GoogleMapsでガソリンスタンドを探す。結構遠いのだが、行ってみるか。そこでダメならロードサービスを呼ぶくらいしか手はないだろう。ハンドルをがたぴしいわせながら、時速10kmくらいで進む。枝道で朝早く、カーブもないのが幸いして、特に交通に迷惑は掛けずに走る。といっても空気は徐々に抜けていくので、しばらく行ったところでさすがにもう走るのは無理になってきた。

 

比較的大きな交差点で止まる。ここの角を曲がって少し入ったところにGSがあるはずだが・・・。しかし一瞥してそれらしいのはない。デイリーYAMAZAKIがあったので、バイクを押して行って、飲み物を買いがてら店のおばさんと立ち話。近くにスタンドがあるか聞いてみる。どうも、あてにしていたのはなくて、ここからさらに数キロいかないといけないようだ。弱った。しかし同時に、コンビニの向かいにバイク屋らしき店が見える。あれはどうだろうとおばちゃんに聞いてみると、なんとなく歯切れが悪い。あまり深く聞かずに切り上げて、店の外へ出る。

 

さて、時刻は朝7時だ。バイク屋なんて昼くらいに店を開けるのが普通だろうから、行くとしたら無理をお願いすることになる。しばらく迷ったが、だめもとで行ってみることにする。バイクを押して店の前に止め、隣にある戸建ての住居で呼び鈴を鳴らすこと3回。辛抱が実って、扉が開くと、なんでしょうかこれは。すんごいかわいい中学生くらいのハーフの女の子が、興味津々という感じで顔を覗かせこちらを見ている。

 

いやー。かわいい。なごむ。

 

おっと、用事があるのだった。驚かさないように手を後ろに組んで、ゆっくりとした口調で、朝早くの失礼を詫びたうえで事情を話す。女の子は目をくりくりさせて引っ込んで、しばらく待たされる。手持無沙汰なので工房の方へ移動して待つことにする。

 

感情そうな外国製リフトが1台、コンクリート土間に据え付けてあって、年代物風のムスタングが頭より高く持ち上げられている。バイク屋と思ったが、車も修理するのか。その、今はうごかなくなった車軸や、埃をかぶったサスペンションなどを眺めてぼんやりする。ふと、犬のうなり声がするので振り向くと、白いブルテリアが居る。こちらを警戒している様子。しばらく見つめあっていたら、少し張り出してきて、コンクリート土間のくぼんだところにマーキング。おいおい。そんなところに放尿してご主人に後で怒られないか(笑)。ここからこっちへは来るなよということなんだろうか。なんだかこいつとは言葉は通じなくても考えは通じる気になる。またしばらくムスタングを下から見上げていると、こんどは足元に寄ってきてしきりに体をこすりつけてくるので、こちらもしゃがんで頭をなでてやる。よく見ると目が白く濁っている。後で聞いたが、かなりの老齢で目はもうあまり見えないらしい。

 

そうやって犬と遊んでいるところへ、ご主人登場。見ると、コーカサス系の白人の人だ。

 

超かわいい女の子といい、狩猟用の老犬との出会いと和解といい、白人のご亭主といい、なんなんだこの漫画みたいな展開は。こんなことあっていいのか。

 

まあ、それはそれ。修理してくれるというので、バイクのところに案内して、あとはお任せ。日本人の奥様も出てきて、いろいろ世間話に花が咲く。

 

ご夫婦は東京の仕事場で知り合ったらしい、話の内容からすると外資系の家電メーカーあたりか。職場は普通に英語でのコミュニケーションだったので、ご主人は日本語を覚える機会がなくて、いまでも英語で会話しているとか。それで山梨県の農村地帯では苦労も多いだろうなと思っていると、いろいろその辺りの苦労話も出たり。

 

話はあちこちに飛んだのだが、なにより、この辺りは人口が東京に比べて圧倒的に少ないとのこと、買い物その他も不便。公共交通機関もないので完全な車社会。子供の学校の送り迎えなどたいへんらしい。学校だけでなく、遊びにいくにも送り迎えが必要だとか。東京からあまり離れたことがない私にはちょっと想像もつかない。

 

地方暮らしの大変さをいろいろ教わったところで、パンク修理も完了。記念写真を撮らせてもらって、別れを言って出発する。ここから石和温泉まではもうすぐだ。

 

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石和温泉駅には、ワインの販売機があって、地元産の各種ワインを一口300円くらいで飲むことができる。自販機にコインを入れて、飲みたいワインの前へ行き、ボタンを押してチューブから出てくるのをコップで受けるのだ。面白いな。バイクだから飲めないんだけど。

 

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そういえば、ほったらかし温泉というのがこの辺りにあったはず。GoogleMapsで検索するとすぐ近くだ。山の斜面を登っていくと、この辺りも観光農園がずらり並んでいる。その上の方に笛吹川フルーツ公園というのがあって、官民一体でフルーツ推しだ。そのまた奥まで進んでいくと山頂に近いあたりにほったらかし温泉がある。途中、キャンプ場の案内もあったので、温泉の受付で聞いてみると電話番号を教えてくれたので、ダメ元で掛けてみると、空きがあるというので即予約。宿の確保もできたので、ゆっくり温泉につかることにする。

 

露天というも愚かなほど、吹き曝しになった浴槽から、甲府盆地が一望のもとに見渡せて、その向こうには富士山が。いうことありませんね。今日は曇りだけれど、晴天のときは素晴らしい眺望だろうな。

 

風呂は日の出前から夜半までやっていて、朝昼晩それぞれの絶景が湯舟から楽しめる。写真はちと障りがあるので、風呂の外から撮った。

 

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キャンプ場の方もよい眺め。

 

 

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2014.11.03

141101キャンプ納め

文化の日絡みの三連休は、たいていキャンプ納めになる。場所はもちろん閑古鳥キャンプ場。
20年前、綽名のとおりの閑古鳥が鳴くところだった頃は、11月には水道が凍るから10月で閉める、と管理のお母ちゃんは言っていた。
その後、繁盛しはじめたからなのか、それとも地球温暖化で水道が凍らなくなったのか、理由はともあれ、今年は11月第2週末までやっている。客も昨年よりさらに増えている。

飽きずにここへ来る理由は、針葉樹の森の静謐さと広葉樹の森の華やかさや温かさを等価に味わえるから。どちらか一辺倒でないところがいい。
道路が整備されて、観光地化が進んで、なんと交通取り締まりのパトカーが巡回する!ようになっても、その良さは変わらない。

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街道沿いに、結構賑わっている道の駅がある。いまや道の駅はどこもそうだが、ほぼ地元の物産市と化している模様。東京からの時間距離が近いからなのか、値段は東京のスーパーと変わらない。仮説駐車場を拡張して、来客に備えている。

これはある種、アウトレットモールと似ているかもしれない。
郊外へ出かける手頃な目的地としての買い物施設。
Wifiも使えるのね。

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今年は、周辺にも足を延ばして、石割神社などに登ってみた。これもIngress効果。ちと足掛かりにしたいポータルがあるのだ。
上りの石段がきつい。しかも、403段上がっても、神社など影も形もなく、そこからさらに30分以上、山道を登っていかなければならない。

御神体の巨岩の裏側に、人が横歩きでやっと通れるような裂け目がある。三度右回りに通ると御利益云々の立札がある。そうとは知らずに左回りで一度だけ通ってみる。生まれついての損な性分。

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山中湖畔でカレーバイキングなど食していると、陸を船が走っている。ほんの一瞬だが、東北で見たシュールな光景を思い出した。まあ、ここはおだやかな山の中だ。これ、後ろにはちゃんと舵が付いてるのね。あんなので曲がれるのかなあ。

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例年だと、箱根を回って帰るのだが、今年は同じコースをピストンで戻ってきた。ヤビツ峠から大山に登るためだ。
これが、結構な上り。道は整備されているのだが、勾配がきつい。小学校で遠足に来たはずだが、あれはケーブルカーの方のルートだったか。鹿が居て、人には慣れているようだった。
途中から雲行きが怪しくなって、山頂に着くころは猛烈な突風と雨とガス。ナップザックの底に常備のレインウエアが役だった。

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文化の日は穏やかな晴天が多いと思ったけれど、今回は全体に悪天候だった。
でも2日の午前中は晴れ間もあって、街中より一足先に紅葉を楽しめた。

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今回の作品はこちら。

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この3点は、閑古鳥キャンプ場までの通い慣れたコース上にあって、お手軽だ。
山歩きと一緒に楽しみが増えた。


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2014.09.23

140920南アルプス周回

伊那谷、というか天竜川はまだ見たことがなくて、ちょうどIngressの地図を見ると南アルプスが空いている。ということで、行って、見て、三角を張ってきた。

甲斐駒ケ岳か仙丈ケ岳も登ろうとか欲張りなことも考えたのだが、マイカー乗り入れ禁止のため、バスで登山道まで行って、なおかつ歩き往復8~9時間くらい。帰りの最終バスも16時頃と早いらしいので、今回は見送り。山中テント1泊くらいのつもりでないときつそう。

韮崎で高速を降りたはいいが、まだ朝早い。ふらっと昇仙峡の方へ行ってみる。
日本で有数の渓谷美と言われるだけあって、大きな岩がごろごろしている。
一言で渓谷美と言っても、植物主体のしっとりしたものから、巨石が見応えのあるもの、奇岩が珍しいものなど、いろいろありそうだ。ここは巨石に加えて、覚円峰というシンボルもある。

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韮崎に戻って、武田八幡宮を見る。韮崎は、武田勝頼が長篠の戦で負けた後、拠点にしたところだったか。武田に因んだいろいろがあるようだ。

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なぜか為朝社というものがあるのだが、そこへ行く道は熊が出るとかで柵で囲われている。
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韮崎は、あの小林一三の生地でもあるらしい。
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駅前の市民ホールで過ごしたり、近くの大きな観音像を見たりしているうちに夕暮れ。八ヶ岳の方から眺める。
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こんな美しい斜面だから、ハイジ村を作ってしまう気持ちはわかる。しかし夜はやっぱり怖い。
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このあと、富士川に沿って南下。いろいろあったが省略。計画というものは、行動の指針として必要だが、うまくいかないことを前提に複数案を用意する必要がある。今回、プランA~Eくらいまでイメージしていたが、現地でことごとく障害にあって、結局即製のプランXで実行したわけが、A~Eを立てる途中で調べたことが役に立った。そういうもんだ。

352号を静岡から千頭へ向かう途中で朝日を見る。遠くに富士が顔を出している。雲海を撮りに来たというおじさんと話す。今日は撮れなかったようだ。高級カメラと三脚を軽とかバンに積んで単独行する中高年は結構いる。

たしかに、ここが雲海になったら美しいだろうな。
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千頭駅。隣接する施設で、機関車トーマスの催しをやっている。そのくらいの年齢の子供が集まるくらいには、若年人口がある、という徴でもありそう。チェーンソーアートでつくったトトロの像などある。技法に向いている題材とそうでない題材があるだろう。と声を大にして心の裡で叫びたい(笑)。
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この辺りは、川根茶というお茶の産地。いたるところ茶畑が広がっている。住宅地の空き地にまであったりする。越すに越されぬ大井川と、茶畑とは、土地の保水力という鍵でつながっているのだろうか。
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天竜川に移動して、今度は北上。暴れ川と言われた川も、ダムができてからは穏やか。ボートの練習場になっているようだ。
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佐久間ダムに到着。日本の土木技術の転換点となった記念碑的構造物。米国から技術を導入したらしい。
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152号をひたすら北上。3桁国道なので、事実上、舗装された林道に近い。森の中のツーリングをたっぷり楽しむ。たっぷり過ぎる。
伊那市に到着。高遠氏の本拠だったところ。盆の装い。
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さらに、茅野を経由して、小淵沢へ。南アルプス周回はこれにて完了。

河原で呆けていると、田舎の風景が心に沁みる。遠くの鉄塔までアートに見えてくる。
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アートといえば、道の駅で見かけた手工芸品。
蜂の巣や松ぼっくりの再生。そこから生まれた小さな命の表現。
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今回の三角旅芸人の作品がこちら。
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二重の ControlField になっております。二重にするためにまたいろいろ苦労と葛藤があったわけだが省略。

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韮崎小淵沢のやや南、白州というところは、サントリーのウィスキー醸造所などがある。南アルプス天然水の産地でもある。キャンプ場もたくさんあって、今後も来たい。
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