カテゴリー「ツーリング」の120件の記事

2014.11.03

141101キャンプ納め

文化の日絡みの三連休は、たいていキャンプ納めになる。場所はもちろん閑古鳥キャンプ場。
20年前、綽名のとおりの閑古鳥が鳴くところだった頃は、11月には水道が凍るから10月で閉める、と管理のお母ちゃんは言っていた。
その後、繁盛しはじめたからなのか、それとも地球温暖化で水道が凍らなくなったのか、理由はともあれ、今年は11月第2週末までやっている。客も昨年よりさらに増えている。

飽きずにここへ来る理由は、針葉樹の森の静謐さと広葉樹の森の華やかさや温かさを等価に味わえるから。どちらか一辺倒でないところがいい。
道路が整備されて、観光地化が進んで、なんと交通取り締まりのパトカーが巡回する!ようになっても、その良さは変わらない。

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街道沿いに、結構賑わっている道の駅がある。いまや道の駅はどこもそうだが、ほぼ地元の物産市と化している模様。東京からの時間距離が近いからなのか、値段は東京のスーパーと変わらない。仮説駐車場を拡張して、来客に備えている。

これはある種、アウトレットモールと似ているかもしれない。
郊外へ出かける手頃な目的地としての買い物施設。
Wifiも使えるのね。

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今年は、周辺にも足を延ばして、石割神社などに登ってみた。これもIngress効果。ちと足掛かりにしたいポータルがあるのだ。
上りの石段がきつい。しかも、403段上がっても、神社など影も形もなく、そこからさらに30分以上、山道を登っていかなければならない。

御神体の巨岩の裏側に、人が横歩きでやっと通れるような裂け目がある。三度右回りに通ると御利益云々の立札がある。そうとは知らずに左回りで一度だけ通ってみる。生まれついての損な性分。

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山中湖畔でカレーバイキングなど食していると、陸を船が走っている。ほんの一瞬だが、東北で見たシュールな光景を思い出した。まあ、ここはおだやかな山の中だ。これ、後ろにはちゃんと舵が付いてるのね。あんなので曲がれるのかなあ。

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例年だと、箱根を回って帰るのだが、今年は同じコースをピストンで戻ってきた。ヤビツ峠から大山に登るためだ。
これが、結構な上り。道は整備されているのだが、勾配がきつい。小学校で遠足に来たはずだが、あれはケーブルカーの方のルートだったか。鹿が居て、人には慣れているようだった。
途中から雲行きが怪しくなって、山頂に着くころは猛烈な突風と雨とガス。ナップザックの底に常備のレインウエアが役だった。

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文化の日は穏やかな晴天が多いと思ったけれど、今回は全体に悪天候だった。
でも2日の午前中は晴れ間もあって、街中より一足先に紅葉を楽しめた。

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今回の作品はこちら。

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この3点は、閑古鳥キャンプ場までの通い慣れたコース上にあって、お手軽だ。
山歩きと一緒に楽しみが増えた。


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2014.09.23

140920南アルプス周回

伊那谷、というか天竜川はまだ見たことがなくて、ちょうどIngressの地図を見ると南アルプスが空いている。ということで、行って、見て、三角を張ってきた。

甲斐駒ケ岳か仙丈ケ岳も登ろうとか欲張りなことも考えたのだが、マイカー乗り入れ禁止のため、バスで登山道まで行って、なおかつ歩き往復8~9時間くらい。帰りの最終バスも16時頃と早いらしいので、今回は見送り。山中テント1泊くらいのつもりでないときつそう。

韮崎で高速を降りたはいいが、まだ朝早い。ふらっと昇仙峡の方へ行ってみる。
日本で有数の渓谷美と言われるだけあって、大きな岩がごろごろしている。
一言で渓谷美と言っても、植物主体のしっとりしたものから、巨石が見応えのあるもの、奇岩が珍しいものなど、いろいろありそうだ。ここは巨石に加えて、覚円峰というシンボルもある。

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韮崎に戻って、武田八幡宮を見る。韮崎は、武田勝頼が長篠の戦で負けた後、拠点にしたところだったか。武田に因んだいろいろがあるようだ。

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なぜか為朝社というものがあるのだが、そこへ行く道は熊が出るとかで柵で囲われている。
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韮崎は、あの小林一三の生地でもあるらしい。
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駅前の市民ホールで過ごしたり、近くの大きな観音像を見たりしているうちに夕暮れ。八ヶ岳の方から眺める。
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こんな美しい斜面だから、ハイジ村を作ってしまう気持ちはわかる。しかし夜はやっぱり怖い。
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このあと、富士川に沿って南下。いろいろあったが省略。計画というものは、行動の指針として必要だが、うまくいかないことを前提に複数案を用意する必要がある。今回、プランA~Eくらいまでイメージしていたが、現地でことごとく障害にあって、結局即製のプランXで実行したわけが、A~Eを立てる途中で調べたことが役に立った。そういうもんだ。

352号を静岡から千頭へ向かう途中で朝日を見る。遠くに富士が顔を出している。雲海を撮りに来たというおじさんと話す。今日は撮れなかったようだ。高級カメラと三脚を軽とかバンに積んで単独行する中高年は結構いる。

たしかに、ここが雲海になったら美しいだろうな。
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千頭駅。隣接する施設で、機関車トーマスの催しをやっている。そのくらいの年齢の子供が集まるくらいには、若年人口がある、という徴でもありそう。チェーンソーアートでつくったトトロの像などある。技法に向いている題材とそうでない題材があるだろう。と声を大にして心の裡で叫びたい(笑)。
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この辺りは、川根茶というお茶の産地。いたるところ茶畑が広がっている。住宅地の空き地にまであったりする。越すに越されぬ大井川と、茶畑とは、土地の保水力という鍵でつながっているのだろうか。
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天竜川に移動して、今度は北上。暴れ川と言われた川も、ダムができてからは穏やか。ボートの練習場になっているようだ。
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佐久間ダムに到着。日本の土木技術の転換点となった記念碑的構造物。米国から技術を導入したらしい。
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152号をひたすら北上。3桁国道なので、事実上、舗装された林道に近い。森の中のツーリングをたっぷり楽しむ。たっぷり過ぎる。
伊那市に到着。高遠氏の本拠だったところ。盆の装い。
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さらに、茅野を経由して、小淵沢へ。南アルプス周回はこれにて完了。

河原で呆けていると、田舎の風景が心に沁みる。遠くの鉄塔までアートに見えてくる。
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アートといえば、道の駅で見かけた手工芸品。
蜂の巣や松ぼっくりの再生。そこから生まれた小さな命の表現。
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今回の三角旅芸人の作品がこちら。
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二重の ControlField になっております。二重にするためにまたいろいろ苦労と葛藤があったわけだが省略。

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韮崎小淵沢のやや南、白州というところは、サントリーのウィスキー醸造所などがある。南アルプス天然水の産地でもある。キャンプ場もたくさんあって、今後も来たい。
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2014.08.23

140823猿島

Ingress が切っ掛けで、こことここのポータルの間にリンク張って、大きな三角ができないかと考えるようになった。

ただ、三角を作ってしまうと、その中のポータルからは、リンクが張れなくなるので、その地域で楽しんでいる人にとっては迷惑になりかねない。ということで、いきおい、大三角形は、海か山にしたいところ。海なら、なるべく海上に突き出ている方が、人の邪魔にならなくていいわけだ。

そういう点で、前回の東京湾奥(羽田・稲毛海岸・姉ヶ崎)は、理想的な三角だった。今回イメージしている東京湾口も、なるべくそうしたい。

湾奥が、1個の三角だったのに対して、今回は複数の三角になるので、事前に絵を起こして整理してみた。パワポで。仕事のつまらないスキルが、こうして有意義に利活用されるとは!(笑)

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猿島以外は、知らなくもない場所で、特に心配はない。猿島は、以前ネットか何かで見て、行ってみたいと思っていた。そういうわけで、今回のツーリングは猿島観光を目的にする。

何か間違ってる気もするが、まあ、ツーリングはそれ自体が目的なので、これでいいのだ。本当は、テント持って房総半島一泊のつもりだったが、なにか胸騒ぎ(笑)がして、金曜夜に身軽に行動開始。(後日聞いた話では、青のエージェントさんは逆回りで行動していたそうで、間一髪先んじたようだw)

千葉側は、まあ省略。神奈川側よりも、道路や区画のスケールが大きい。大きいといえば、東京ゲートブリッジができる前、あの巨大なトラス構造物が、富津岬のちょっと手前の海岸にどーんと置かれていたのを、通りすがりに見たことがあった。こんな変なビルはないだろうし、一体何だろうと訝しんだが、それが橋桁になって完成しているのを見たときは、本当に驚いた。そのスケールはもちろんだが、なにより、土木技術というものの凄さに。

夜の富津岬で寝そべっていると、そういうことなどが思い起こされたりする。

土木技術ということでいえば、アクアラインもそうだ。海ほたるに、ここまでのトンネル掘りで使われた巨大なシールドの歯が記念碑として残っているが、寄ってみて手で触るのがおそろしいくらいだ。

これこそ、東京湾の中心を成すポータルとしてふさわしい。青くなっていたので緑化した。

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横浜側へ戻ってくれば、あとは馴染みの海岸よりの土地を南下しながら、富津岬へリンクを張っていくだけだ。
赤レンガに差し掛かったあたりで仮眠をとる。朝焼けで起きてみれば、美しいが荒れ模様の空。西の暗い空では、遠くで無音の稲妻が断続的に雲を照らしている。今日は天気は崩れそう。

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市大医学部があるあたりは、八景島の隣で、福浦という。広い道路、たっぷりの街路樹、音の静かな新交通システム。入江にはヨットや釣り船が多数。こういうところに住みたいものだとは、通りすがりの気安さか。

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さて、いよいよ猿島だ。

連絡船の船着き場は、三笠公園のすぐ横。古の戦艦の艦尾が迫力ある。

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朝一の便は、島の広くはない海岸で、今日一日楽しもうという人でごった返している。遠くにはランドマークタワーや、千葉方面の製鉄所の高い煙突なども見える。

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10分ほどで到着。猫の額ほどの砂浜だが、海水浴もできる。横須賀側の山並みに、妙なオブジェもあったり。

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島の内部は、東京湾防備のための施設の名残がある。鬱蒼とした森で、涼しい。

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海岸に戻ってみると、パラソル満開。ここはなかなかいい場所だ。

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Ingressのエージェント業務の方は、こんな感じ。金谷と結ぶ三角は、今回は見送り。地元のエージェントさんと会ったので話をしてみたら、自分でやりたそうだったので遠慮した。

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なかなかよい三角が張れて、有意義だった。

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2014.08.12

140812本沢温泉

盆休みはロングツーリングの数少ない機会なのだが、今年はどうも気が乗らない。目的地が決まらない。
以前なら、10日あるなら北海道と決まっていたものなのだが・・

それで、天候が優れないこともあって、近場で八ヶ岳ということにした。
バイクを買い換えてから、未舗装路をあまり走っていないし、自分の体力チェックもあるので、丁度よい。

行ってみると、バイクは文句なし。歩きの体力もそれほど落ちていないことがわかった。メタボなんだけどなあ。

台風の影響で終始雨。でもこういうのが嫌いではない。
林道の入口が倒木で塞がれているなど、ちょっとした障害もあって、面白いツーリングだった。

安っすいよなー。車だったら買ってお持ち帰りしたい。
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松原湖のキャンプ場は、雨のおかげできのこが元気そう。

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お馴染みのゲートからは歩き。森の朝日がきれい。蛙に会う。
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途中、ちょっと崩れている。あとで山小屋の人と話していて、この写真が役に立った。
4人でどかせられると山の人は言っていたけど、私くらいだと6人必要と返事した。
実際にはもっと大きいのだが、写真だと小さく見える。

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今回の目的も一応。
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林道入り口の倒木は、私が通過したすぐあとに、地元の森林組合の人がチェーンソーで除去してくれたそうな。GJ。 この人らしい人に、道の途中ですれ違ったら、この雨台風で傷んだ道を丁寧に均して補修していた。十年前よりずいぶん歩きやすくなったのは、ああいった人たちが手入れをしてくれているからなのだった。
感謝。

あとは、ちょとt諏訪湖まで出て霧ヶ峰で一泊。
翌日は雨の合間の晴れがあって、グライダーが飛ぶのをぼんやり見るなど。
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この辺りは、短期でさっと来て帰るのによい。


東京に戻ってからしばらくして、両生類が世界で激減しているという与太話を聞いた。
なんだか信じがたいのだが、あの蛙が気になった。

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2014.05.03

140503小田原・箱根

短いとはいえ、せっかくの連休だ。といって行先を決めていたわけでもなく。とりあえず温泉につかりたいので、草津か箱根だが、今回は箱根。泊まれるアテもなく、テントだけ持って東名で小田原へ。

朝7時に着いてしまい、店も開いてないのでコンビニでカップ麺などすすっていると、武者行列による交通規制の看板が目に入る。それはちょうどいいところに来た。この行列は是非見たい。

ということで、行列のはじまる12:30前に、今日テントを張れる場所探し。近辺の交通の便のいいキャンプ場は、全部予約で埋まっている。うすうすわかってはいた。フリーサイトがあれば、空いている隅っこになんとか潜り込めるのだが、最近は高い料金を取るためだろうか、綺麗に区画されてしまって融通が利かないのが多くなった。困った。キャンプなんだからもうちょっとユルくいってもらいたい。

GoogleMaps様に聞いてみると、箱根南麓に町営のキャンプ場がある、電話してみると空いているとのこと。細い林道の奥にあり、渓流に木立があってなかなかいいサイト。ここに決める。

それにしても、GoogleMaps様とGPS様には頭があがらない。こんなわかりにくい道の奥に、紙の地図だけでは到底たどり着けるとは思えない。それが、iPhone片手に現在地を確認しながら、すんなり到着。手早く設営。小田原へ取って返して、12:00。間に合った。天下の嶮をあっという間に往復する。それもこれもみな文明の力。

行列が始まる前に、太鼓のパフォーマンスがあるそうで、老若男女が集まっている。なんでも世界的に有名な和太鼓の人が率いるグループだそうで、息の合った演奏に拍手喝采。あれ、ドンドコドンドコのひとつひとつの「ドン」が、6人全員ぴったり合っているのは、相当な練習の賜物なのだろうな。タイミングが合っているので、音に力がある。すばらしい。

さて、行列を観るべく沿道へ移動。運良くいい場所を確保。はじめに、今年の風魔小太郎を決めるという競走があって、二代目小太郎と初代おふうが決まる。風魔って小田原の忍者だったのか。

いよいよ、武者行列。馬出門から続々と行列が繰り出してくる。先頭は、ゲストの陸自第一音楽隊が決め、続いて主催団体の面々。そして、初代早雲の隊から始まって、五大氏直の隊まで、間に北条一門の各隊を織り込みながら、実に1時間くらいの間、行列また行列。姫隊などというものもある。

各代の当主に扮して騎乗するのは、地元出身の有名人、タレントなど。TVを見ないのでよく知らないが、盛り上がっている。

忍者隊の中に、薄紫の目立つ装束の女性がいて、側転やらバク天やらかっこよく決めていた。固い舗装の上でバク天って。。体操部とかそういう人なのかな。美人だったなー。
という具合に、たいへん満足度の高い行列見物でありました。

あとは、箱根に来ると必ず寄る、湯元の日帰り湯につかってから、テントサイトに戻って寝る。

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2日目は、早朝に近所の原生林を2時間ほど散策。平成17年まで、日本一とされる推定樹齢700年のブナの巨樹があったそうだが、残念ながら台風で倒れて、いまはない。

サイトに戻って朝飯後は、熱函道路へ出て十国峠へ。山頂ケーブルカーのガイドさんによれば、今日はこの季節には珍しい好天だそうで、富士山はじめ360度の絶景を楽しむ。さらに姫の沢公園の方へ行くと、海側だけの絶景が見られる。

熱函道路を戻って、熱海の海岸へ降りる。意外に近い。ヨットハーバーと人工の砂浜はもう完成した随分経つはず。ちょうどビール祭りというのをやっていて、こちらも盛り上がっている。

あとは海沿いに走ってから再度箱根の山越えして戻って寝る。寝る時間がかなり長い。疲労が回復しにくいのは歳のせいだな。

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3日目。今日は東京に帰る予定。金時山に登ろうかと思ったが、昨日歩き回ったせいでふくらはぎが痛むのと、雨予報とで見送り。朝風呂だけ浴びて、高速に乗って海老名に寄って帰る。

あっさりした3日間だった。

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2014.04.20

新江ノ島水族館でウミガメを見る

新しく、「ウミガメの浜」というのができたというので、さっそく見に行ってみた。
天気があやしいので、バイクはやめて電車で。速いし楽だ。

江ノ電は、レトロなデザインのにあたり。朝早いので人は少ない。
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9:30開館と同時に入る。10周年ということで、お祝いの花がずらり。コチョウランしか選択肢はないのか。w
大成建設と仙田事務所からも。
この水族館は、建設後の活用も、子供向け中心に充実しているそうだけど、仙田先生の事務所がいろいろがんばってるのかな。
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それほど大きくない敷地なのに、展示方法がうまいので、とても大きな水族館に感じる。満足度大。
この大きな水槽が展示の中心にあって、周りをまわりながらいろいろな角度で魚たちの生態を見られる。その周辺に、小さな水槽がたくさんあって、そちらも一緒に見ながらなので、飽きない。

定時に、ダイバーが水槽の中に入って、魚のアップを生映像で見せている。ふだんは岩陰に引っこんでいる魚も、これならばっちり。東雲坂田鮫のアップで、背中のぎざぎざについて初めて知る。ダイバーが接写してくれて初めて気が付く。
なかなかいい企画。
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相模湾の地形の解説などが面白い。あまり人気はないようだけど、自分的にはこういうのが好きで、丹念に読んでいるとあっというまに時間が過ぎる。
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ななしさんも! 相模湾には、硫化水素の生態系もあるのかー。熱水生物群ていうんだ。
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シラスが湘南名産という話がでてきたのは、わりと最近だと思うけど、流行にもしっかり乗っているようです。
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お馴染みタカアシガニや、ダイオウグソクムシさんも。ダイオウ・・の方はカメラ小僧に詰められているようです。w タカアシガニの足が1本くらいとれているのは、脱皮や喧嘩が原因だそうな。
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さて、ここの特徴は、大水槽もだけど、やはりクラゲ。来るたびに展示が進化している。もう芸術といっていいくらい。

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もうね。宝飾店ですかと。アクセサリーなのかと。

昭和天皇が、クラゲを結構研究していたことを初めて知る。ヒドロ虫類の研究とか。葉山に来てそんなことをやってたのかー。

ほかにも、南米から来た変な奴とか、ダンゴウオというちっこい奴とか。
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あっというまにお昼。カメロンパンとクラゲ饅。
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さて本日のお目当てのウミガメだ。
種類によって、好物が違うらしい。食べられないわけではなくて、食べ分けているのだとか。
ここで孵化したのもいて、育てているそうな。

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ウミガメの一角の外はもう湘南の砂浜。
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しんかい2000の実物の展示なども、新しくできている。
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おみやげコーナー。クラゲをぬいぐるみにしているのは珍しいと思うんだが・・
ペンギンの並べ方が上手すぎる。よく研究してるなあ。w
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最後にイルカショーのハナゴンドウに会った。

イルカというと、バンドウイルカなどは四六時中元気に泳いでいる印象があるけど、こやつは、ショーの合間になると、なーんかひとり脱力してぷかぷか浮いているだけだったりする。最初見たときは、ショーで使うプラスチックの作り物かと思って、スタッフのお姉さんに思わず、あれなんですかと聞いてしまった。

憎めない奴、ハナゴンドウ。
また来るよ。
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2014.01.26

井の頭池かいぼり

四半世紀に一度というので、早朝に家を出て、甲州街道・井の頭通りを小一時間ほど走って見に行ってみた。以前、井の頭池の端のあたりに住んでいた頃、幾度となく往復した道で懐かしい。

かいぼりは、水質改善と並んで、ブラックバスなど外来魚の駆除が目的だそうで、昨日はメディアにその様子が流れていたが、50cmはありそうな大きな魚が何十ものたらいに大量に捕獲されていて驚いた。

今日は、そのお祭り騒ぎも収まって、静かな朝。

吉祥寺駅から公園に降りていく道にあった焼き鳥屋はなくなって、スタバになっていた。風情がないが、これも時代か。駅前も、地価と賃料の上昇のあおりで、小さな商店が軒を並べる一角はいま難しい局面を迎えていると聞いた。GoogleBusを巡る騒動と構図は同じ。

まあ、それはそれ。

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こうして水を抜いてみると、思ったよりずっと浅い。

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御茶の水側は枯れているが、現在の池の水源である弁天橋側の湧き水は途絶えていないので、それを池の上手の方で遮って、パイプを通じて下手まで運んで放流する。池の大部分をバイパスして、その間に水を抜くわけだ。
鋼矢板と土嚢でせき止め、ポンプで吸い上げて、塩ビ管で岸伝いに下手まで運ぶ。

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下手の水門近くでは、上手側とは別系統で、池本体の水を抜くポンプと配管が設置されている。昨日まではおそらくフル稼働していたのだろう。

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下手水門まで来た水は、神田川に放流。江戸湾までの旅に出るわけだ。笹船でも流してみたい。

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こういう取組が活発なのはいいことだなす。
たしか、皇居のお濠のかいぼりも数年前にあったと思ったけど・・。
井の頭恩賜公園 100 年実行委員会 」(都の建設局のサイト)
よみがえれ!!井の頭池!かいぼりシンポジウム
かいぼり 画像検索

これで多少でも水がきれいになるとよいですね。雨水浸透桝の普及が鍵みたいだけどね。

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帰りがけに、以前住んでいた、横羽目板張り昭和レトロな木賃アパートのある辺りへ行ってみた。一帯はすっかり小綺麗なプレハブ住宅に変わってしまって、昔の面影もない。日本の住宅の寿命の短さを考えてみれば、これも致し方ないのだが、根なし草な都市民のちょっとした哀しさでもある。

その道すがらにあって、ずっと印象に残っていたこの住宅は、まだ健在だった。ほとんど2寸勾配くらいのこの屋根は、周辺の4寸くらいのはと異質だから、たぶん地元大工ではなく設計屋が絡んでいるのだろう。

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軽やかな屋根、シャープな軒先、という言葉の具体例。
雨仕舞がどうかは、知らない。

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2013.08.15

瀬戸内島行記130815・16

小豆島は日本で二番目に大きな島だ。そうめんなどの特産品が有名で、最近はギリシャのミロス島と姉妹提携して、オリーブなども手掛けている。島々を回って気付くのは水の貴重さだが、この大きな島にはダムがいくつもある。キャンプ場から見える吉田ダムもそのひとつ。さすがに島なので、海との距離が近い。

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ダムの上に石像が建っており、その碑が水の大切さを思い起こさせる。この地のダムに相応しい。

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昨日でオブジェには満足したのと、島が広すぎるので、今日は三都半島を中心に回ることにする。吉田地区からダムの横を抜けて標高800Mほどの山道を越えていく。サルの群れがいる。霧が昇ってくる。ソーラーパネルがある。小さな面積の中に、いろいろ詰まっている。

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三都半島は、これは独自の試みなのか、サービスステーションを設けている。冷たい飲み物などを無料でふるまってくれる。芸術祭の各展示受付は、全国の美術系の学生ボランティアがやっているようだが、ここのステーションは別途、地元のおじさんたちがやっている。他には見られない特徴だろうか。島の駅という幟が立っている。

年長のおじさんに話を聞くと、水の問題はやはりいろいろあるらしい。ダムはあるが、雨が降らないと仕方がない。また、長期間ためておくと臭うようになるなど、余所者にはわからないことがあるようだ。水の話は別の場所のおじさんもしていて、それが不自由なので、若者、とりわけ頭のいい子はみな島を出ていくという。たいてい役所かメーカーへ行って、戻ってくることは少ないそうだ。微妙だが、余所者の目からは、年長者からの抑圧に対する不満もあるように思えたがどうなのだろう。

いずれにせよ、そうした感情の起伏があるということは、それだけ活力があるということだ。よい方向を向けばいいだろう。

ここで見た作品の中では、「小豆島の光」を挙げておきたい。竹で編んだ構造物で、中心室と側廊から成る、快適な内部空間を持つ。

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これを見て、ほぼ満足した。少し早目だが、大部港から日生にわたるフェリーで芸術祭を後にする。次は3年後だが、さてその頃には自分は何をしているやら。

日生に一泊して、翌日、東京まで一気に走る。今回は有馬に寄り道したりしないので、行程はだいぶ楽だ。フェリーの方が使える時間が増えるのだが、半日の移動でカバーできる距離なら、高速でもいいか。

東京に戻ってきて、ここが涼しいと感じたのはこれが初めてだ、西日本はそれだけ暑いということを改めて認識した。

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2013.08.14

瀬戸内島行記130814

今日は豊島。産廃で有名になってしまったが、その同じ島に、対極のような純化された美を持つ豊島美術館があるのは何の皮肉なのか。早朝のフェリーには、TV局の人間も乗っていて、展望デッキから島へカメラを向けている。

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この島で見るべき第一は、なんといっても西沢立衛の設計による豊島美術館だ。
内部は撮影禁止なので、写真は周辺環境とアプローチ、隣の売店のみ。売店は本体のミニチュアのようなものなので、なんとなくの雰囲気は伝わるかどうか・・

海を見下ろす高台の棚田から少し降りた、木々に囲まれ落ち着いた場所に美術館はある。通常の展示作品というものはなく、空間自体を体験する場だ。

風、空、泉、静謐な空間、そういうものは、時間を惜しまず山の中に分け入れば、案外すぐに見つかるものだ。また、お椀を伏せたような空洞の天井に丸い穴が開いている空間は、世界の奇景などによく出てくるあれと同じだ。
この美術館の価値は、それらを統一して純化しているところにあるだろう。

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美術館はたいへんな人気で、整理券を早めに入手する必要がある。

主目的を見終えたあとは、昨日同様、点在する屋外屋内作品を見て歩く。この島では移動用に電池駆動のマイクロカーを貸し出している。ちょっとかっこいい。
島には泉があり、貴重な水源となっているようだ。

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作品は一応全部見たが、とても書ききれないので、印象的だったものをいくつか挙げておく。
豊島横尾館は、普通の民家の庭を、赤いスクリーンを通して見るのがおもしろい。全然違うものに見える。普通の風景をモノクロにするだけで、というのと似ている。

「カフェレストラン イル ヴェント」は、食事をする空間自体がアートで、この長テーブルがなかなか。

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「BIgBamboo」はインスタレーションだが、アスレチックでもある。竹で組んだ空中歩廊を、実際に歩いて、空に浮かぶ竹の船に至ることができる。10M以上の高さがあり、平米あたり400kgに耐えるように作ってあるそうだ。青竹の細いのはニューヨークから取り寄せ、40名ほどの職人も半数ほどはニューヨークからやってきて制作したという。

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「遠い記憶」は、廃校になった小学校を使った作品。これを見て、タイムトンネルだと思わない者はいないだろう。

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「国境を越えて・海」は、骨太な構造で作られた小さな音楽ホール。海流に乗って流れ着くヤシの実を象っている。

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芸術祭の展示ではないのだが、大ヤシの実のある海岸沿いの民家で、いいものがあった。カフェのようなしつらえなので、冷たいものでもと思って中へ入ると、ご主人が居り、普通の民家だとのこと。しかし冷たい水を振舞っていただいてお話も伺えた。どうも、同じように間違えて入って来る客が後を絶たないようだ。

料理人の友人と作ったそうで、白灰色の土佐漆喰の涼しそうな壁、その壁も少なく抑えた開放的なプラン、大理石タイルの白い床、丹色が洒落てエキゾチックな玄関扉、低めの庇、天井のない高さのある屋内、暗めの屋根下地を背景にゆっくりまわる真っ白な天井ファン。正面奥のカウンター。いやどうみてもお洒落なカフェですよご主人。w
話しているうちにも、身なりのよい若い女性の一団が、やはり間違えて入ってきた。それを潮に別れを告げて出る。

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こうして見ると、かなり充実した展示だった。芸術祭のパスポートを途中から買ってみたのだが、もう十分もとはとった。
日も傾いてきたので、小豆島へ移動する。今夜はそちらでキャンプ。

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2013.08.13

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朝6時頃には最初のフェリーが動き出す。主要な航路では30分間隔くらいで行き来している。波もなく穏やかで、バイクをハーネスで止めることもしない。波の荒い東京湾フェリーとはかなり違う。
直島まで30分ほど。

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直島の宮浦港のフェリーターミナルは「海の駅なおしま」と名前がついている。SANAAの設計でシャープかつ透明な空間。一部、地元産材のベンチが置かれているのは、まあご愛嬌。

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芸術際の作品は、島のあちこちに点在している。自転車、電動バイク、バス、思い思いの方法で見て回る。宅配もここでは自転車だ。

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原色のかぼちゃを模したような作品は、パンフレットなどにも乗っている。真っ暗な内部から、小さな穴を通して外の風景を切り取る。

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こちらも同じ作者だが、これはただ置かれているだけ。しかし、この点景があることで、空間が引き締まる。

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さらにこの作品には、一時の訪問者にはわからない意外な効果もある。

島内の民家で、島民が撮った写真があった。
波がかぶっているのは、数年前に台風と高潮が同時に来た時のもの。このオブジェがあることで、水の高さが強調されている。雪の写真もそうだ。こんな温暖な地域でも雪が降ることがあるということを、驚きとともに伝えている。
もしこのオブジェがなかったら。単なる堤防の写真だったら、これほど強い印象にはならないだろう。

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直島には、オブジェだけでなく、地中美術館とベネッセハウスという二つの美術館もある。

地中美術館の展示の中で、ジェームズ・タレルという人の作品がよかった。知覚心理学の学位を持っているそうで、それに基づいた作品、とは説明員さんからの受け売りだが。入口近くの立方体に見える光の塊「アフラム、ペール・ブルー」で、まず引き込まれる。「オープン・フィールド」と呼ばれる青い空間は、あの世というのはこういうところかもと思わせる。「オープン・スカイ」は、金土曜のみのプログラムは見られなかったが、青い空がまぶしい。

ほかにモネの睡蓮などもあった。こちらはまあ、骨董的価値というか。あの時代にとってはエポックメイキングだったかもしれない点に意味がある。

この美術館をサイトスペシフィックと称しているのは単なるこじつけだとは思うが、確かに雨の少ない地域の方が展示に有利ではありそうだ。

ベネッセハウスのミューショップ遠景と、はしけから見える奇妙な作品。これも違和感とともに印象に残っている。

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島の家並みはよくある懐かしさだが、共通したデザインの暖簾をかけているなど、工夫が見られる。
中央の暖簾の家は、家の前に鉢植えの花を飾っている。年寄りのご婦人が腰かけているので、いろいろ話を聞く。花、よく手入れされていてきれいですねと聞くと、花のことばっかりでわしのことは綺麗じゃないのかなどと笑いながら言う。おきゃんなばあちゃんだ。
その話によると、この暖簾は、岡山の山と、砂浜と、海とを表しているそうな。なるほどそう言われればそうだな。

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ほかに、家プロジェクトといって、使われなくなった民家を芸術的空間に改装などしている。

盛りだくさん汗だくさんでよれよれに疲れた。宇野港へ帰る。明日は豊島だ。

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