カテゴリー「映画・テレビ」の1000件の記事

2026.02.15

「超かぐや姫!」

https://www.cho-kaguyahime.com/

NETFLIXで。

 

日本最古の物語がいま、
ライブステージで生まれ変わる

っていうキャッチコピーが公式サイトにあるんだけど、これがぴったりくる作品。竹取物語を骨組みだけ借りながら換骨奪胎して全然別の生き生きしたお話に作り変えました。よいですね。

まあ、ライバーって何?とかGeminiに聞いたりして、よく使われるプラットフォームとか挙げられても初めて聞くものばっかり、というおっさんなわけです。でもどういうものか説明を聞いているうちに、ニコニコ生放送とかいうのの発展形なのかなと思ったり。

んで、Geminiの言うには、若者の間ではこれはもう当たり前らしくて。

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Z世代: インフルエンサーの主流がYouTuberからライバーへ移行しており、職業としての認知度も非常に高いです。

Vライバー/VTuber: 10代の認知率は約7割に達するというデータもあり、アニメやゲームと同様の一般的なエンタメとして定着しています。
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だそうな。
でもなー。小学生に定期的にアンケート取ってなりたい職業とか聞いてる中で、Vtuberという言葉は見かけるけどLiverというのはまだ見たことないんだよなー。まあ意識高い系先端Z世代なのかもね。

さてお話の方は、シスターフッドと明日への希望溢れるパワフルな展開。もちろん、かぐや姫の物語から借りてきた別離の予感や喪失感もないまぜになっているけれど、そこからもう一段ジャンプしてハッピーエンドにしている腕力が凄い。SF的ギミックを使って無理なく軟着陸させている。

締め括りはまるで天馬博士が鉄腕アトムを生み出したのと同じだけれど、どろどろはなくてひたすら明るい。そういうところもよいです。

軽薄なように聞こえるけど、生きる力をもらいましたと言いたくなる多少ぶっ壊れている明るさがよい。この辺りは「k-pop girlsデーモンハンターズ」のソツのなさと比較すると面白いかも。

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「TOGETHER トゥギャザー」

https://together-movie.jp/

全体にホラーっぽい流れの中でコメディをするっと入れ込むセンスはなかなかよかった。電動ノコをいざ使うところで、ちょっと間を入れて「疑って悪かった」と言わせるあたりとか、抜けなくなったのをむりやり引きはがすところとか超痛そうだけど笑いました。

でも全体になんだか中途半端というか物足りない。納得感がないのが理由だと思う。たとえばあの親切そうに見えて化け物だった教師はその後どうなったのかとか、バンドのメンバーはとか、スクリーンの中で中途半端に存在感を出させていた人物たちがいつのまにか遠景に消えてしまって、納得できず落ち着かない。

主人公カップルの男の方が女に依存し過ぎているのも見ていて不愉快だ。最後のオチは男が女を見事食い物にするのに成功したようにも見えて、結末にも不満が残る。それで訪ねてきた両親が納得するわけがない。それにプラトンが理想とした人間像をわざわざおどろおどろしく解説していたのに、なんで普通の人間になってしまうのか。ここにも中途半端が見られて、もうなんかどうでもいいやと思えてしまう。

まあ、失敗作のよい実例なのではないか。

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2026.02.08

「マーズ・エクスプレス」

https://marsexpress.jp/

フランス産のアニメ。ロボットが普及した社会で彼らの反乱を描く、まあよくありがちな筋書き。とはいえその原因は人間の強欲というのが隠し味。そのおかげで結末がいい感じに収まっている。

ちょっとしたSF的ギミックが随所で目新しさを演出しているのがいい。見ていて飽きない。中でも割といいなと思ったのは、地球と火星を繋ぐ宇宙船。地上から衛星軌道までの巨大な全翼機が、惑星間宇宙船の胴体にはりついてそのまま一緒に旅をする。まるで樹木にとまる蛾のようで、なかなかいいセンス。

シーンが切り替わっていくときの話の繋がりはあまりいいとは言えないが、細かいことを気にせずギミックを楽しめれば、なかなかよい作品と言える。

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「小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版」

https://koyaban.com/

このところAIにちょっと入れ込んでいて、そうすると人間とは?みたいなことを否応なく考えさせられる。ちなみに知性とは知識の連鎖に過ぎず、人間の知性といってもさほど高尚なものでもなく最先端のAIはそれをシミュレートできそうだということはだんだん納得させられつつある。

現代社会では人間の価値は知性(テストの点や営業数字の結果)で測られる場面がとても大きくなっているけれど、降って湧いたようなAIの爆発的な発展で、その尺度が怪しくなっている。

前置きが長くなったけれど、本作のような映画を見に行こうという衝動の理由はその辺りにある。自分はAIに比べてどう違うのかということが気になるわけだ。

観てみてどう思ったか。やっぱり人間とAIは全然違う。安心した。人間を特徴づけているのは、それがいまの地球環境に適応した有機生命体であるということに尽きる。

山の景色を見て、日の出を見て、猛吹雪を見て、それを愛おしいと思うのは、我々がそれに適応した有機的な存在だからだ。AIが機械の体を持ったとしても、この自然への親しみはおそらく湧かないだろう。感情をシミュレートすることは可能だろうけれど、それは存在自体、細胞のひとつひとつが発する声に根付いたものではあるまい。

なんだか安心した。
もう年だし、あんな過酷な道は無理にしても、もっと自然の中へちょくちょく行ってみよう。

 

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2026.02.01

「白蛇:浮生」

https://white-snake.movie/

ええなあ純愛・・
ココロが洗われました。。
もうそんだけ。そんだけでいい。
加えてアクションもすごくいい。

「白蛇:縁起」「白蛇2: 青蛇興起」もとてもよかったけれど、本作も負けず劣らず。
白、青、仙、三人の家族愛?を中心に、本作では仙の義理の兄が加わっていい味を出している。妖狐の宝青坊と高僧の法海は前作同様の立ち位置で物語が回っていく。

「縁起」で悲恋の末に命を落とすことになった宣が、500年を経て仙として生まれ変わり、白はそれを見出して再び相思相愛の仲になるのだが、妖怪退治が本分の法海がこれも再び立ち塞がるいう流れ。

宣から仙への生まれ変わりは輪廻転生の思想を色濃く反映していて興味深い。闘争に終わりはなく、悲恋も成就してはまた引き裂かれる。それが中国の悠久の大地を舞台に千年の永きに亘って繰り広げられ、雄大なスケールを感じさせる。その大きさに比肩して白と仙の愛もまた大きく映る。

それだけでなく本作では、輪廻の繰り返しに変化が起きる。文曲星というのは中国の占星術に登場する星で、芸術・文学・芸能・学術・創造性などを司り、感性が豊かでロマンチストな才能を持つ、ということらしい。あくまでも妖怪は退治されねばならないという固い信念を持つ法海が、この新しく生まれ出た存在に接して、ほんの少し変化を見せる。

次作では、この辺りを中心に展開していくことになるのだろうか。期待したいです。

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2026.01.25

「28年後... 白骨の神殿」

https://www.28years-later.jp/

前作と一体的につくられた、いわば後半のパート。人を狂暴化させるウイルスが蔓延した世界のサバイバルホラー、という設定になっている。

秩序が壊れ人の野性や獣性が剥き出しになる世界で、新しい環境のままに生きようとする者と、旧来の秩序をなんとか保とうとする、あるいは回復しようとする者との交錯が描かれる。前者ジミーを演じるのがジャック・オコンネル、後者ドクター・ケルソンを演じるのはレイフ・ファインズ。この二人の掛け合いが面白い。

ファインズのお陰で、本作はサバイバルにも関わらず格調の高さを保っている・・はずだったけれど、取引によって悪魔を演じることになりロックなところを見せているのがまた面白い。そして、最後に再び静けさと格調を取り戻して終幕。

これ1作だけでは意味不明なことばかりなので、前作と通しで見る必要はあるけれど、わたくし的には妙に惹かれるところがある作品でした。

 

追記

○本作のジミーには実在のモデルがいるそうです。ジミー・サヴィルという元BBCの司会者がそれ。表の貌とはうらはらに未成年者への性的虐待を繰り返していたことが死後に発覚した、という人物とのこと。
○28シリーズは本作で終わりではなく、この後最後の1本「Redemption」があるそうです。

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2026.01.19

「ウォーフェア 戦地最前線」

https://a24jp.com/films/warfare/

案外あっさりした作りだった。ドキュメンタリーに近い感触。
激昂する人間もいないし、べたついた人間ドラマもなく、お涙頂戴場面もない。

淡々と、市街地のゲリラ戦のような待機と準備と戦闘がある。語弊があるかもしれないが、戦争というともっと激烈なものという印象があったけれど、少し違っていた。淡々とただ爆発が起き人体がひとつ四散する。

現代の戦争/戦闘が情報戦だということはよくわかった。米軍は常に空から現場を監視し奇襲を防ぐ。常に連絡を取りあい有利な陣形を取る。情勢に応じて空から必要な支援がある。

無敵の戦術のように見えるけれど、随分杜撰に見えるところもあった。そもそも隠密の狙撃作戦だったはずが、夜中にハンマーで壁を叩き壊して大きな音を立てるなど考えられないし(他の出入り口があるだろうに)、民家の働き手が仕事に来なければ、あるいは子供が学校に来なければ、外部から何か連絡があるだろうに、作戦がそれを考慮しているとは見えなかった。そもそも、朝になってもこの住宅だけ人気が感じられない時点で、周辺住民は不審に思うだろう。

現場の兵士は何も知らされずに命令通りに動くだけであることが、こうした杜撰さの原因なのかもしれない、などと思ったりもする。

ウクライナ関連で時折耳にする歩兵戦闘車というものは初めて見た。小型の戦車のようなもので、攻撃よりも歩兵の安全な移動に重点を置いているようだ。それでも小火器に対しては圧倒的な火力を持っていて、撤退時にはその力を見せつけて幕をおろした。砲撃された民家の壁が傷一つなく煤で汚れただけというのは、まあ映画だし、御愛嬌だろう。

本作が描いているのは2006年時点のことだそうだから、既に20年も昔の光景ということになる。ウクライナでは戦争の新たな形態が開発されているそうだから、今の戦地最前線はまた違った景色になっているのだろうか。

それにしても人間とは懲りずに愚行を繰り返す生き物だという感想だけでした。

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2026.01.02

「ヴァイキング ~ヴァルハラ~」

https://www.netflix.com/title/81149450

オリジナルの「ヴァイキング 〜海の覇者たち」は前半のラグナル・ロズブロークの活躍あたりがたいへん面白い歴史伝奇ドラマだった。

前作がアルフレッド大王の少年時代の頃までを描いていたのを受けて、本作はその100年ほど後の時代、デーン人で正式なイングランド王となったクヌート王の治世あたりを取り上げている。

本作にも様々な個性的なキャラクタが登場するけれど、私としてはやはりクヌート王とその后エマ、参謀のゴドウィンが印象に残った。このクヌート王はなかなかの傑物として描かれている。内紛を繰り返すイングランドの諸侯たちを治めるには、軍事力、統率力、知略、思慮深さ、胆力など諸々を兼ね備えたこういう人間が必要だったのだろう。優れた統治者とはどういうものかがよく描き出されている。ちなみに、ドラマの中で登場する彼の父親は、クヌートに輪を掛けた豪胆で思慮深い人間で、私のお気に入りだ。

もっともドラマとしての焦点はむしろ、キリスト教と北欧土着宗教との鍔迫り合いや、デーン人たちの因縁と内紛、後にノルウエー王となるハーラルの貴種流浪譚の方にあるようで、まあよくある荒唐無稽な冒険譚になっている。

本作には、キリスト教圏、異端者圏、デーン人、アングロ・サクソン、サラセン人など様々な集団が登場するが、どの集団であれ、比較的自由な考えの者もいれば、旧弊に凝り固まった者もあり、その善悪は彼らが属する集団の特質とは必ずしも一致しないように描かれている。むしろ、キリスト教を支配の道具に使おうとする者たちの邪悪さが目立っていた。その辺りはグローバリズムの良い影響なのだろうか。

実在、架空それぞれの登場人物が入り乱れて、面白い歴史絵巻でした。
3シーズン完結なのも、長すぎなくてよかった。

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2025.12.31

2025年に見た映像作品のわたくし的ベスト10+1(見た順)

アニメを多く見て大作良作も多かったけど、振り返ってみるとベストと思える作品は案外実写が多いのであった・・

「アンデッド/愛しき者の不在」
「死に損なった男」
「Away」「Flow」
「教皇選挙」
「罪人たち」
「入国審査」
「遠い山なみの光」
「ワン・バトル・アフター・アナザー」
「爆弾」
「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」
「羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来」

ちなみに次点はこんな感じ
「敵」
「仕掛人・藤枝梅安」
「アノーラ」
「ナタ 魔童の大暴れ」
「SISU/シス 不死身の男」
「ガール・ウィズ・ニードル」
「国宝」
「28年後...」
「愛はステロイド」
「海辺へ行く道」
「トリツカレ男」
「WEAPONS」
「佐藤さんと佐藤さん」
「ナイブズ・アウト: ウェイク・アップ・デッドマン」

 

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2025.12.29

「特別捜査部Q」

https://www.netflix.com/title/81487660

NETFLIX 全9話

やや無軌道な刑事が厄介払いのために新設の窓際部署へ移動させられたところが、思いもかけない過去の未解決事件をわずかな手掛かりを手繰り寄せて解決まで漕ぎつけるという、よくあるはみ出し刑事もの。結構面白かった。

最初の2話くらいは背景になる過去の事件と現在進行中の事件が入り混じっていて、どう繋がるのかが見えず我慢が必要。でも複雑であればあるほど光明が見え始めてからの展開はスリリング。途中、筋の違う有力な容疑者が浮かび上がって話はますます混線するけれど、真犯人は意外にシンプルで、それ故に事件の心情的なもつれの深さが感傷を呼ぶ。

ただ、最初の、主人公が撃たれた事件は結局未解決のままで、これ一作だけ見ると少し不満は残りそう。ただ、このQという部署のコンセプトを考えると、未解決のネタをわざと残して次につなげているようでもあり、まあ納得。

登場人物それぞれのプライベートが話の筋とは別に絡んでくるのも、ドラマのような長い尺ではよく見る手法で、本作の場合はこの部署の面々のクセの強さが隠し味になっていてよい。

1.5倍速くらいで見ても特に抵抗感はないので、半日くらい何もすることがなければ、見てみるのもいいかもしれません。

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