960 posts categorized "映画・テレビ"

2017.08.16

「ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~」

まあ、コメディなんだけど。
笑いの仕掛けがわざとらしいのがちょっと気になる程度で、それなりに突っ走っている感じ。下品さも抑え目で、一般向けとしてはよいのじゃないでしょうか。

電子制御って確かに気分的に怖いところがある。普段からよくフリーズするPCなんか使っていればなおさら。最近あまりフリーズしないけど。

現実には、いつでも自動機構をOFFにできるようにするだろうから、まあ映画みたいなことにはならないと思うけど。

夏の終わりに頭空っぽにするには、いいかなくらいの作品。
フランス人も結構おバカな映画つくっちゃうのね。嬉しいです。

見た後で、あれ実際に100キロオーバーで車を走らせながら撮ったと聞いてびっくり。このおバカは本物です。

|

2017.08.14

「時をかける少女」

ヒューマントラスト渋谷で、原田知世出演作を連続上映するというので、その中の「時をかける少女」を観ました。原作:筒井康隆・監督:大林宣彦で、大林監督の尾道三部作の2にあたる、話題の作品だそうです。この頃は私はまだ映画など見たことがない少年だったので、当然、見ていません。

それで、率直な感想を言うと、古色蒼然。演出も演技もいまいち。というとまだ優しいくらい。まあ、アイドル映画だから仕方がないですね。

素材としての物語は良いものなので、後年、それを生かしたアニメ版などはとてもよい出来だっただけに、時代というものを感じてしまいます。

良くも悪くも、日本の社会はずいぶん成熟してきているんだなということを感じました。能年玲奈主役で、リメイクしないかなあ。

|

2017.08.12

「カーズ/クロスロード」

どうも世間の評価は低いらしいのだが、ワタクシ的には「カーズ」シリーズのうち最高の1本と言いたい。理由はここでも「世代交代」を正しく描いているから。

「ディストピア パンドラの少女」でも感じたのだが、世代交代というのはいま、個人的には結構刺さるテーマなので。

たぶんこういう作品は、若い人にはまだ早いのだろう。世代交代で居場所を空け渡さなければならない世代が見て、何かを感じ取るべき作品だ。

それなのに劇場は小さな子連れのお母さんがほとんど。公開されてから大分時間が経って、興行側もなんとか客数を稼いで少しでも元を取りたいのだろうけれど、なんかマーケティング的に間違ってるよなあ。

辛いです。子供には分かるはずもない味のあるいい作品なのに。

まあでも、この作品のおかげで、「カーズ」は綺麗に終わることも可能になった。もちろん続けてくれてもいいですけどね。

|

2017.08.11

「スパイダーマン ホームカミング」

3分の2くらいまでは退屈で困った。
ピーター・パーカーの独り相撲を延々見せられて。

ところが、敵役の意外な素顔がわかった瞬間から、俄然面白くなる。そういう伏線だったのか。

スパイダーマン作品の毎度の売りは、身近な人間が敵になる葛藤だろうし、本作でもその基本を守っているけれど、こういう見せ方は意表を突かれた。上手い。

そうしてみると、前半のぐだぐだ感が、実は計算されたプロセスだということになって、これはちょっと座りなおして、ちゃんと見ようかという気になる。

この敵役の立ち位置がまた絶妙。つまらない悪役にありがちな征服欲とか肥大した自我とか妬み嫉みとか、そういうものは全くなくて、生活のために悪事と知りつつやっている。正義を気取るアヴェンジャーズに目を付けられないように細心の注意を払って、やりすぎないようにしている。

こういう中身のある敵役は珍しいんじゃないか。その小物的現実感覚、己を知る戦略に好感が持てます。彼には彼の正義がある。よく見ると演じているのはハンバーガー帝国創業のおっさんだし。

そういう身近な目線に合わせて、大事件の割に死人が出ない展開になっているのもいい。
スパイダーマンが激闘の末に敵役を助けるのもいい。
事件が解決して晴れて憧れのチームに入れてもらえるというところで彼がとった行動もいい。そこに微妙な勘違いの空気を含ませたのもいい。
最後におばさんにまずいところを見つかってあわやというシーンで切ってコミカルな空気を取り戻した終わり方が最高にいい。上手い。
スタッフロールの途中で、服役した敵役が見せた反応もいい。

という具合に後半は怒涛の「いいね!」の連続で、前半と打って変わって満足度高いです。途中であきらめずに最後まで見ましょう。

キャプテン・アメリカを、大きな物語があった古い時代の象徴に仕立てて道化に見せるなど、地に足の着いた明るい未来wを感じさせる、いかにもミレニアル世代のスパイダーマンらしい作品に仕上がっておりました。

ワタクシ的な希望としては、主演の男の子はともかく、次もマイケル・キートンおやじに頑張っていただきたいです。

|

2017.08.04

「トランスフォーマー 最後の騎士王」

映像がすごい。ただひたすらそれだけ。

ストーリーとかは、まあ置いといていいです。
カットのつなぎ方も、まあどうなのかと思います。途中すっ飛ばしちゃうんですよねこの監督は。

でもいいんです。この人はそういう人じゃなさそうなので。


ここに、この作品の凄さについてたっぷり書かれています。
https://wired.jp/2017/08/03/tf5-imax/

日本にはこの縦にも大きいIMAXが大阪にしかないそうで、少し残念ですが、手近なところでなるべく大きな画面ということでTCXで観ましたが、いやー凄い。

イギリスの風景の中にCGのトランスフォーマーがしっくり嵌まっているのですよ。都市の中ならいざ知らず、こんな誤魔化しようのない一面の芝の中で、これは新鮮な感覚です。

縦方向の展開もすごい。海の底から空高くまで、縦横に移動する間の、その感覚は、ちょっと他にはないです。

まあもちろん、「アップサイドダウン」とか、「さかさまのパテマ」とか、秀逸な作品はあったわけですが、CGを使ってこれほど高精細な画面で見せられると、もう圧倒されます。

いやーいいもの見せてもらいました。
でもこんな凄い映像作っちゃって、次はどうするんでしょうね。

|

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」

世界のMにはそんな歴史があったのか。知らなかった。

一旗あげたい中産階級がたくさん居て、優位性のある店舗運営のコンセプトがあって、それを結び付ける起業家と資金の出し手が居て、という、フランチャイズ展開のお手本のようなお話。

フランチャイズというものは、多店舗展開のスピードを上げリスクを分散するために、資金を持っているオーナーを募集して店舗を立ち上げるのだと思っていた。

このお話の中では、その逆を行って、開店資金(土地代)のリスクは本部が負担し、オーナーは一種の店子となる。本部が大きなリスクをとって、大きく儲ける形。

そういうと、なんだ普通じゃないかと思うかもしれないが、そういう発想が一般的ではなかった時代に、住処を抵当に入れてでもやり始めたのは、やっぱり大したことだ。

そのハブになっている男の素行にいろいろ問題があるという話も、ここではある種の彩に見えてくる。だいたいそういう人はそういうものだし。

見るべきは、彼のブランド形成における感覚の良さ、コンセプトを貫き通そうとする執念、そういったものだろう。

世の中全体が伸び盛りだった頃の、夢のあるお話でした。
きっと新興国は今まさにこういう感じなんだろうな。

|

2017.07.28

「ザ・マミー」

そこそこよく出来ている。

これから様々な展開を準備しているだろう「ダークユニバース」というものの中で、人間側に立って戦うモンスターの誕生秘話といったところ。

たぶん今後は、よく知られた様々なモンスターを蘇らせては人間世界の破壊を企む悪の側と、対抗して人間世界をなんとか維持しようとする善の側との戦いという軸の元に、複数の作品が登場するのだろう。
あくまでも予想だけれど。

その第一作として、これから展開するシリーズの主な登場人物を紹介したという感じ。ラッセル・クロウ演じるあの人物は、モンスターを蘇らせる立場で、今後も何度も登場してくるのだろう。いかにもそういう役回りにふさわしい名前がついている。

それにしても、出てくるモンスターがミイラだとかは、さすがに古いというか古典と言うか・・この延長だと、フランケンシュタインとかドラキュラとか、そういうものが立て続けに出てきて、現代の兵器や戦術を軽くあしらった上で、人間側のモンスターと死闘を演じるようなことになるのだろうか。

どうも悪役の小粒感は否めない。

まあ、その分心理描写とかダークサイドみたいな部分を掘り下げるのだろう。それはそれでよいのではないでしょうかね。
アベンジャーズのようなお笑い要素や、X-MENのようなお子様要素は一切ない、真面目で苦悩に満ちたダークな大人の世界。

どう展開していくのか楽しみです。


あそうそう、忘れてならないのは、ソフィア・プテラさん。「キングスマン」で切れのあるアクションを見せた人だけど、今度は主役級の悪の王女様として、いろいろな表情を見せてくれました。

職業はダンサーということになっているようだけれど、どうして、立派に女優さんと言っていいと思います。まさかCGじゃないとは思いますが・・

|

2017.07.22

「ウィッチ」

残念。ちょっと期待と違うものを見せられた。

たぶん、こういう作品に何かを感じるには、あまりに時代が進み過ぎて、権威は廃れ、リアリズムが普遍的になり過ぎた。

私には、信仰というものはどうやらなさそうだし、一神教の行き過ぎというか、災厄を説明できずに二元論に戻ってくるような嘘っぽさは、どうも好きになれない。

ワンボタン最高とか言っているApple信者は、右ボタンという名の力ある魔女に呪われておしまいなさい(笑)


つまらない冗談はさておき。

そういう知った風なことが言えるのは、現代の世界を飲み込んだ巨大な文明社会が裏できちんと機能しているからであって、荒野で誰の助けもなく孤立して飢えていけば、誰でも簡単に動物に戻り、短命に終わるのはたぶん間違いないだろう。

さしたる生活力もない私のような者は、野性の呼び声に耳を塞いで町の中で健康保険のおかげを蒙りながらぬくぬくと長寿を甘受するのが分相応というものだ。


ああ。そうか。なんとなくこの作品の価値がわかってきた。

これはつまり、カンキョーとかケンコーとかエーアイとか言ってひ弱になった人間たちへの警告なのだ。そうだそういうことにしておこう。


* * *

そういいつつも、別の見方をすれば、傲慢な一家を追放した村の支配層の色欲と陰謀だという説もありそうなんだけどね。
主人公以外の一家が死に絶えたあとに現れた、靴音の男は誰?という点を起点にすれば。

魔女が生まれるからくりは、そういうことだという見方。
気が滅入るけど。

|

2017.07.16

「ハート・ストーン」

これはちょっと難しかった。そして退屈。
そもそも接点がないから、共感しようにも手掛かりがない。

たぶん、題名は、石のようになった心というような含意があるのだろう。冒頭で、子供たちが自分の力で得た大漁は、親からは顧みられずに、あっさりうち捨てられる。余計なことはせずに、昨日と同じを繰り返すのが生きる道といった頑迷で保守的な田舎暮らしを予感させる。

釣ったばかりの魚を持ち込まれても捌けないかというと、そういうわけでもないのだ。実際、ある家庭では、夕食のために台所で鶏の羽を毟っているシーンなども入っている。

子供の暮らしぶりもよくわからない、学校は全く出てこないし、大人の仕事の手伝いをしているようにも見えない。アイスランドでは、子供は案外暇なんだろうか。

ともあれ、保守的で退屈な田舎の村が舞台であるということだけは十分過ぎるほど表現されているから、そういう環境で、同性愛者であるかもしれない少年が生きるのはなかなか辛かろうという程度の理解で、おしまいにしたい。

|

「22年目の告白 ―私が殺人犯です―」

http://wwws.warnerbros.co.jp/22-kokuhaku/

捻ってあるところは面白い。

のだけれど、これに感情移入できるかというと、私としては難しかった。戦争を知らない世代だしね。

まあ、知らなくて幸いの類。

|

より以前の記事一覧