「ヴァイキング ~ヴァルハラ~」
https://www.netflix.com/title/81149450
オリジナルの「ヴァイキング 〜海の覇者たち」は前半のラグナル・ロズブロークの活躍あたりがたいへん面白い歴史伝奇ドラマだった。
前作がアルフレッド大王の少年時代の頃までを描いていたのを受けて、本作はその100年ほど後の時代、デーン人で正式なイングランド王となったクヌート王の治世あたりを取り上げている。
本作にも様々な個性的なキャラクタが登場するけれど、私としてはやはりクヌート王とその后エマ、参謀のゴドウィンが印象に残った。このクヌート王はなかなかの傑物として描かれている。内紛を繰り返すイングランドの諸侯たちを治めるには、軍事力、統率力、知略、思慮深さ、胆力など諸々を兼ね備えたこういう人間が必要だったのだろう。優れた統治者とはどういうものかがよく描き出されている。ちなみに、ドラマの中で登場する彼の父親は、クヌートに輪を掛けた豪胆で思慮深い人間で、私のお気に入りだ。
もっともドラマとしての焦点はむしろ、キリスト教と北欧土着宗教との鍔迫り合いや、デーン人たちの因縁と内紛、後にノルウエー王となるハーラルの貴種流浪譚の方にあるようで、まあよくある荒唐無稽な冒険譚になっている。
本作には、キリスト教圏、異端者圏、デーン人、アングロ・サクソン、サラセン人など様々な集団が登場するが、どの集団であれ、比較的自由な考えの者もいれば、旧弊に凝り固まった者もあり、その善悪は彼らが属する集団の特質とは必ずしも一致しないように描かれている。むしろ、キリスト教を支配の道具に使おうとする者たちの邪悪さが目立っていた。その辺りはグローバリズムの良い影響なのだろうか。
実在、架空それぞれの登場人物が入り乱れて、面白い歴史絵巻でした。
3シーズン完結なのも、長すぎなくてよかった。
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