「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」
https://www.mononoke-movie.com/
NETFLIXで見た。「第1章 唐傘」と同じく独特の絵柄とテンポと台詞回しで進む痛快お祓いエンタテイメント。
第1章を劇場で見たときは色彩の洪水に目眩がしたが、配信をパソコンで見るとかなり落ち着いて見られる。そのおかげがどうか、この第2章は内容がわかりやすい。
権力への忖度が生む悲劇。それが本作のテーマだ。こうなってくるとむしろ忖度を通り越して腐敗といってもいい。しかし当事者たちはそれを「忠義」と呼んで自分すら誤魔化している。
150年続いた政の形を守るというのが彼らの言い分だが、人権侵害も甚だしいというのが現代に生きる我々の捉え方だ・・・いや、そのはずだが。。。
と思って周囲を見回すと、この忠義という名の忖度、腐敗は残念ながら現代でもいたるところにある気もする。生殺与奪の件を他人である権力者に握られている組織人がどうしてもそうなりがちなのは、時代を問わないのかもしれない。
その腐れケガレを一刀両断する痛快さが、この作品のエンタメとしての定型のウリになっている。
さらに、その力は無条件に発動するのでなく、「形(かたち)」「真(まこと)」「理(ことわり)」の3つが腑に落ちるまで待たなければならない。退魔の剣を振るうには慎重に物事を見極め理非を尽くさねばならないのだ。それをしっかり守っているところに、自分もいつモノノ怪に堕ちるかもしれないという自戒の念が窺えてとてもよい。
今回は最後の理(ことわり)を知るのに時間が掛かった。そして、それが腑に落ちたときの言いようのない哀しみが、この作品の味わいだ。
たいへんよいものを見せてもらいました。第三章も期待したい。
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