「愛はステロイド」
https://a24jp.com/films/loveliesbleeding/
原題は"Love Lies Bleeding"
直訳すれば、”愛とは血を流すこと”
登場人物たちはみな、愛を口にする。それぞれに異なる愛かもしれない。それを言うときの彼・彼女らの様相は、まさに「鬼」。
これが、2人3人じゃないのだ。主役の彼女たち2人だけでなく、地域の顔役の父親、彼女に懸想する女、普通のよき家庭人に見える姉、全員が、「愛」を口にしながら「鬼」の相貌を見せる。鬼気迫るとはまさにこのこと。
薬味のように登場するFBI捜査官の爽やかな笑顔がまるで異世界から来た桃太郎に見えてくる。
呪術廻戦の五条先生の最高の名言に「愛ほど歪んだ呪いはないよ」というのがあった。本作はそこだけ抜き出して煮詰めたような凄まじい映画。恐ろしい。いやさ面白い。
そうだな。落語でも「刃傷」と書いて「にんじょう」と読ませるけれど、洋の東西を問わず、愛とはそういうものという認識があるのは、たいへん興味深い。
そんな鬼たちの物語だが、最後は2人の鬼が鬼ヶ島を脱して、誰もいない砂漠のフリーウエイで一服などしているのが、連邦国家アメリカらしくてよいなと思いました。日本だったらどこまでも追い詰められずにはおかないところ、アメリカならこんな結末もあり得ると思わせるのが可能というのが羨ましい。
愛なんて言葉を滅多に口にしない我々日本人には、ちょっと刺激が強いけど面白い作品でした。
ハリウッド女優というと例外なく綺麗な歯並びだけど、本作の肉体マッチョ女を演じている人は、我々にも馴染み深い八重歯なのが好印象です。
それと、エド・ハリスとクリステン・スチュワートがいつもどおり、”らしさ”全開でよかった。
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