「仕掛人・藤枝梅安2」
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1につづいて渋い仕上がりの2。今回は江戸を離れて京都へ墓参りのはずが、思わぬ事態に遭遇し仕掛けを請け負うことに。
1では梅安の強さが目立ったが、本作ではその弱さ、若い頃の過ちに端を発する未解決の傷に焦点があたる。彼の出発点そのものへの問いかけでもあり、同時に女という生き物の多面性も描き出している。梅安に恋焦がれる女中のおもんに目がいきがちだが、それと対を成すようなおさんどんのおせきの描き方が優れていると思う。
1ではクライマックスでの殺し文句、「お前の命、俺が預かる」に涙したが、今回の殺し文句はおもんと剣客の間で交わされる。「それでは誰を殺したいのですか」の問いへの応えがあまりにも哀れで涙を誘う。そして危地を脱してことが済んだ後の梅安の述懐「腕は強くても、心が強いとは限らない」が痺れる。
このところ世の中は大きく変わっていく兆しがあって、政治の話題で沸き立っているようだけれど、ものごとが政治一色に染まってしまうと、人は平静さを失いがちだ。そういうときは、政治的な映画よりも、情緒に溢れたこんな作品を見てみるのがいいのかもしれません。
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