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December 2024

2024.12.30

2024年のベスト映像作品

2024年に見た映像作品の自分的ベスト(概ね見た順)です。年々自分の好みというのが絞られてきているようで、結果的に粒ぞろいになりがちで選ぶのに苦労します。

「ブルックリンでオペラを」
「ツイスターズ」
「レベル・リッジ」
「侍タイムスリッパー」
「ヒットマン」
「憐れみの3章」
「ノック 終末の訪問者」
「ゴンドラ」
「アット・ザ・ベンチ」
「ロボット・ドリームズ」
「お坊さまと鉄砲」

次点はこんな感じ

「ナイン・デイズ」
「ブルーアイ・サムライ」
「葬送のフリーレン」
「ルックバック」
「Shirley シャーリイ」
「あの夏のルカ」
「悪は存在しない」
「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」
「バティモン5 望まれざる者」
「ロイヤル・ホテル」
「モンスターズ/地球外生命体」

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2024.12.23

「お坊さまと鉄砲」

https://www.maxam.jp/obousama/

これは結構な映画。銃社会のアメリカ、ひいては人間どうしの闘争を原動力とする現代社会への皮肉をこめながら、ブータンの社会のペースに巻き取って笑いと慈しみに変えている。お坊様が鉄砲など手に入れて何をするのだろうと思っていたら、我々には思いもよらない結末が用意されていて、この人たちには敵わないなと思わせられる。かといって、いまの我々の生活を捨てられるわけでもない。

もちろん、いろいろ上げ足をとることはできるのだが、そうしたくない、謙虚で素直な気持ちにさせられる、とてもよい映画でした。

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2024.12.22

「シークレットレベル 後半」

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%EF%BD%A5%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%EF%BC%91/dp/B0DJPR7ZNH

amazonPrime 全15話中後半7話

前半とは打って変わって殺伐さはなくなり、内面の描写が多い。とはいっても正式な映画のように脚本に金を掛けているわけではないだろうから、お話はかなり粗い。アクションはなく物語も薄味となると、全体にもうひとつな印象になるのは否めない。

そんな中で、14話と15話はちょっと面白かった。14話は囲碁の話だと思うけど、対局が長安の都とリンクしながら、易姓革命のような話になっていて、中国らしいなと思った。
15話は、ここまでの低調な話を吹き飛ばすようなアップテンポでポップなお話で、しめくくりとしてはよくできている。

まあそんなところ。ゲームが題材という枷をはめられていて、想像を広げるには少し制約があったのかもしれない。やっぱり"Love, Death & Robots"の次が見たいな。

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2024.12.15

「キノ・ライカ 小さな町の映画館」

http://eurospace.co.jp/KinoLaika/

始まってしばらくして寝てしまいました。といっても悪い意味ではなく、あまりに平穏な感じで自然に眠くなりました。まあ前の日4時間しか寝ていなかったのが悪いのですが。

それでわかったことがあります。映画を見るときは緊張と高揚を伴っているのが普通です。静かな進行の映画であっても、逐一シーンの意味を考えたりすることで、見る方の頭はかなり活動的になっています。

ところが本作は、そういう姿勢をやんわりと棚上げさせ、町の住人のごく普通の日常を浸透させてきます。そして最後に、映画とは結局何なのかという単純な問いを投げてきます。ゴダールという有名な映画人が、この問いに答えて、「それは芸術と日常の間のどこかにある。そしてこの映画(本作)にその答えがある」というようなことを言ったそうです。
それを引き取って、本作の作り手は、映画は人々の会話のほくちであり刺激であるというように結論付けています。なるほどそうも思えます。

あくまでもおとなしい雰囲気で淡々と進み、最後にその意味を教えてくれる作品でした。最後のシーンの前に、ジャームッシュが対談みたいな形でいろいろ話していて、ああそういうことなんだなという納得感があってよかったです。

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2024.12.14

「シークレットレベル」

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%EF%BD%A5%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%EF%BC%91/dp/B0DJPR7ZNH

amazonPrime 全15話中前半8話

「ラブ、デス&ロボット」のクリエイターが作っているということで、映像はなかなかのレベル。ただ、ゲームを題材にしているということで、殺伐としたストーリーのものが並んだ。ゲームはやらないので、実際のところどういうものなのかわからないのだが、シューティングが組み込まれているものはこうならざるを得ないのだろう。

そんな中で45年前に誕生したあのロングランゲームのは、最後までそれとわからなかったけど、こうして見せられると、まあそういう殺伐さは確かにあるよなとは思った。

映像のキレがある作品としては、ウォーハンマーとクロスファイアというのがよかった。特にクロスファイアは現代が舞台のようで、カーチェイスと銃撃戦の描写が、現実や映画より少しだけピークを強調した迫力とスピード感のあるものになっていた。SF的な要素がない分、現実との対比で動きのキレが際立っていた。

後半で何が出てくるのかわからないけど、例えばあつ森みたいなほのぼの系もあるといいなあ。

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2024.12.09

「ブラック・ダヴ」

https://www.netflix.com/title/81682935

NETFLIX全6話

スパイ映画も少し食傷気味だったけれど、ベン・ウィショーが出ているとなるとやっぱり見ようかという気になる。一応ゲイの人らしいんだけどね。

本作はスパイといっても007みたいに何か巨大な陰謀に立ち向かうかっこいいエージェントが活躍するわけでは全くない。いや、陰謀は一応、お話の舞台をつくる道具立てとしてあるけれど、そちらの結末は大山鳴動して鼠一匹拍子抜けの感がある。

むしろ本作では、スパイ稼業と周辺の暗殺業にいそしむ人々の、極めて人間臭い面をつらつらと描くのが本筋だ。本物と偽りの恋があり、家族への愛があり、非情な掟と守るべき倫理とが錯綜する。なにしろ登場人物たちの過去を振り返るだけで、全体の三分の一くらい使っているのだから。それだけの長さを使っても、語るべき意味、現在へと連なる綾を見せるのが味わいだろうか。

そういう話を延々と聞かされているうちに、様々に連想が働く。このスパイ(表の貌は英国政府高官の妻)が、誠実で何も知らない夫から、自分は君の全部を知っているわけじゃないと言われる場面があるのだが、考えてみると夫婦というものはおしなべてそういうものではないか。妻が巨大な陰謀に立ち向かっている百戦錬磨の女スパイでなくても。
あるいは、キャリアの出だしが父親の暗殺で、その功績で組織に認められながらも、まさにその父が残した倫理観ゆえに組織に反抗する暗殺者は、普通の組織人が誰しも抱える葛藤によく似ていないか。

考え過ぎかもしれないけれど、組織と個人、仕事と生活の関わり方に類することが、様々に頭の中を巡って刺激をくれる、そんな風な作品でした。

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2024.12.08

「モアナと伝説の海2」

https://www.disney.co.jp/movie/moana2

モアナは好きなんですよねー。ということで躊躇なく見に行きました。
最初の作品が2017年。好感度がたいへん高かったと記憶しています。
そしてあれから7年経ち、世界は様変わりしました。

そのあまりの変わりようが作品に影響を与えたのか、2作目となる本作は少し調子がはずれているようにも見えます。1作目が、火山の造山運動から自然の生命力による緑化を描いた神話的な作品だったのに対して、本作はもっと時代が下って、人間が交易を行い発展していく端緒を描いていると考えれば、一応の筋は通っているのですが・・

前作の神が自然の超絶的な力を象徴していたのと比べると、本作の神は人間による善悪の価値観を取り入れ過ぎていて、神様というよりは単なる暴君のようにしか見えません。そして悪いことに、3作目もそれの延長上にあるようです。

モアナと海、ただそれだけ見ていれば満足だったのに、つまらない人間の権力闘争みたいなものが持ち込まれるなんて、少しがっかりです。お話の筋も、本作ではかなり薄っぺらくなってしまいました。メッセージ性が露骨に強すぎて、含みがない感じです。

まあそうはいっても、相変わらず海の美しさは描かれていて、その点は満足でした。シリーズ化は俗化ともいえると思うので、致し方なしとしておきましょうか。

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2024.12.01

「ニッツ・アイランド 非人間のレポート」

http://www.pan-dora.co.jp/knitsisland/

初めから、これははずれの確率が高いだろうなと思ったけど、今週は特に見たいものもないので見てみました。はい。予想通りはずれでした。まあたまには仕方がないよね。

私のような老人はセカンドライフというものが記憶の片隅に残っていて、初めのうちはその新規性に心奪われたものの、しばらくやっているうちに飽きてきて自然と沙汰止みになったという過去があるわけです。だから、本作のようなものを見せられても何か出来の悪い焼き直しにしか見えないというハンデ?があります。

これを映画として見せるのであれば、せめて脚本家を入れて、2時間なら2時間きっちり楽しませるように緻密な構成を心掛けるべきだったと思うのですが、そういう工夫は全く感じられません。映画ではなかったのですね。

では何だったのかというと、よくわかりません。ゲーム?みなさんあんな退屈なもので日々時間を空費しているのでしょうか。そんなわけはないだろうと思うのですが、ゲームはやらないのでよくわかりません。

いずれにせよ、私向きのものではなかったことは間違いありません。もともとDoom酔いがひどくて、ああいうものは5分見ていると頭が痛くなってくる質なので、尚更でした。

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