「ダムゼル/運命を拓きし者」
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ありがちな龍退治のお話をなぞりつつ、結末に新しい感覚を盛り込んでいてよかったです。時間も110分と手頃な割にボリューム感があり、最後にどんでん返しのサプライズもあって満足しました。この終わり方は、白人国家でなくなる恐怖を感じている米国人にはちょっと刺激が強いかもしれません。多様性と差別解消の時代の空気をよく反映している一方で、今後は世の中の方で反動が起きそうで、この種の作品が古き善きと呼ばれるようになるのかもしれませんが。。
騙されて生贄にされた非力な主人公が、最初はとにかく逃げ回るしかない中で、真実と対抗策の種を見つけて、まずは逃げおおせるまでが前半部。そして自分の身代わりに連れ去られた妹を助けるために再び龍の巣へ戻ってからの対決が後半部。二段構えになっていてボリューム感が出ています。
そして、真実を語っても通じない相手を、いったんは策略で屈服させた後の主人公の行動がたいへん印象に残ります。見つけた種の使い方もなるほど感があって上手い。
予告編だけだとありふれた作品に見えてしまって、しばらく視聴を躊躇しましたが、見てよかったです。いかつい実力派のミリー・ボビー・ブラウンを存分に暴れさせるに足る舞台のしつらえでした。
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