「セーヌ川の水面の下に」
https://www.netflix.com/title/81210788
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サメ映画というジャンルがあると聞いたことはあっても、特段見てみようとは思わなかったけど、この作品は淡水の河にサメが現れるというカガク的な装いを纏っているので、ちょっと見てみる気になった。100分くらいで手ごろな長さでもあるし。
まあ、普通にサメ映画でした。
とはいえ、普通のサメ映画が大海原のただ中で風景に面白みがないのと比べると、パリど真ん中のセーヌの岸辺の風景がたっぷり見られてたいへん良い。水上警察というものも登場して、初めて見るあれこれが楽しい。
中盤以降は、地下の水没したカタコンベに場所を移して、サメと人間の死闘が繰り広げられる。まるで水族館の大水槽のような水の底の暗闇で、トーチに照らされて頭上を旋回するサメの大群が見えたときはさせがに背筋が凍りました。これはよいサメ映画。空を飛んだり宇宙に進出するサメ映画と趣が異なる、正統的なサメ映画です。
すったもんだの末にセーヌ河の底に放置されている不発弾が連鎖的に爆発して大洪水になる終わり方はさすがに無理があると思うけど、内陸で津波の心配がないパリという都市が水没する絵はなかなか興味深いものがあります。
普段想像することがない斬新な絵柄をいろいろ見せてもらえて、面白かったです。
(追記)
パリ、洪水もあるんですね。https://www.businessinsider.jp/post-161164