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2024.05.05

240502草津ー松原湖ー南清里

なんと5、6年ぶりのバイクツーリング。ココログへの投稿の最後は10年前だ。その後も近場へちょくちょく行ってはいたから、それほどブランクがあるわけでもないのだが、それでもここ5年くらいは行っていない。

出発前はいろいろ不安だったけど、行ってみればどうというということもなく、大概のことは身体で覚えていた。そして、以前はツーリングマップが必携だったのが、今回はGoogleMapsで最低限は役に立った。高速のSAで配っている広域地図がやっぱり使いやすかったけど。

関越から上信越道を使って碓井軽井沢ICで降りる。軽井沢駅は立派な外階段付き。新幹線と上信越鉄道の乗り換え駅でもある。待合室が超こんじんまりしていてかわいい。

聖パウロ教会は写真でよく見かけるが実物を見るのは初めてか。建築的には、大垂木を桁で受けている部分がちょっと不安を感じさせる。下屋の屋根勾配は積雪に対応できるのかなども気になる。まあ長年ここに建っているのだから大丈夫なのだろう。

ここから白糸の滝を経由して草津へ。キャンプ場でテントを設営したら、身軽になったバイクで湯畑へGO!

草津は言うまでもない大温泉地で私の好きな旅先のひとつだ。近年、新施設づくりにも力を入れて更なる観光需要を掘り起こしているらしい。
温泉門というのが新しく出来ていた。慢性的な交通渋滞を小規模だがダイナミックな立体交差で解決している。そしてそこに掛け流しの湯を流して足湯をつくり、来訪者を出迎える施設にしている。こんな贅沢な湯の使い方ができるのは、全国でもここ草津くらいのものだろう。高温で圧倒的な湯量という優位性をしっかり生かしている。

お馴染みの山本館で日帰り湯を浴びたあとは大滝乃湯でゆっくり時間を使う。休憩ができるのがよい。西の河原も行くつもりだったが終了時間を間違えていて、今回は残念だった。丸山ライトアップは次の楽しみになった。

これでもう今回の目的は達したので、二日目以降は風の向くままというところだ。朝一で御座之湯につかって大広間で寝転がってうだうだしながら次の行先を考える。野沢温泉を回って関越で帰るか、草津白根から千曲へ行くか、それともまだ試したことのない嬬恋方向へいくか、迷ったけれど、一番楽そうな嬬恋から小海線沿いに清里の方へ行くことに。体力を持て余していた昔なら一番悪路で遠い方を選んだところだけれど、やっぱり寄る年波には勝てない。体力と相談しながら慎重にいく。

南へ向けて走りながら、以前来たことのある浅間山博物館へ行ってみたのだが、なんと3年前に閉館したそうで、いまは電動クロスバイク場になっていた。引き返して、鬼押しハイウエイに入る。浅間山の雄大な全景が素晴らしい。ところどころ噴煙のような白い煙が立ち昇って小さな雲になったりしている。

浅間山キャンプ場というのがあって、StreetViewだとごく普通のキャンプ場なのだが、実際に通りがかってみると、白いカプセル状のコテージ?が等間隔に並んでいて、まるで宇宙人の前進基地のような趣だ。ジオグランピングと呼んでいるようなのだが、自動運転の草刈り機?みたいなメカが勝手にもぞもぞ動きまわっていて、どうみてもこれSFでしょという感じ。
https://www.stepout.co.jp/camp/asamayama/

中軽井沢に到着。ここの駅舎は大部分が図書館になっている。結構小さい子を連れた家族が利用していて、功成り名遂げたお金持ちが集まる街らしい。

ここから佐久の方向へ出て、あとは南下するだけ。甲府まで行ってその後を考えようと思ったのだが、野辺山あたりの高原の空気を吸ってみると、この辺りで一泊したくなる。コンビニで休憩しながら最寄りのキャンプ場へ電話すると空きがあるというので決まり。

松原湖高原オートキャンプ場は、十年以上前にも一度来たことがある。そのときは奥まったところにある不便さ以外に印象はなかったのだが、いまは強力に整備が進んでいて、八峰(ヤッホーと読む)温泉もあり買い物もできレストランもミニゴルフ場もあって、都市的なキャンプが楽しめる。まあ野趣は減ったがファミリー向けのコンセプトはよい選択なのだろう。小海町開発公社というところがやっているらしい。たいへん快適でよかった。フリーサイトは結構広いのだが、夕方に滑り込んでみるとどこも大型テントで埋まっている。木々の間の少し小高くなった猫の額を見つけ、大量の松ぼっくりを払って乾いた松の葉が敷き詰められた床を作って設営。我ながらいい寝床になった。

三日目の朝もよい天気。樹木の下なので朝露もなく、テントは乾いている。昨日のキャンプ場は開けた場所だったために朝露でびっしょり濡れてしまったが、それもここで干せた。

エンジン音に気を付けて素早く出立。今日三日目は最終日。どんどん南下する。走っていると谷を渡したケーブルに大量のこいのぼりが吊るされて泳いでいるところに行き当たった。これは見ていこうと思い途中下車。道の駅南清里というところで、こいのぼりのほかにケーブルカーがあり、100メートルほど上ると広い植物園みたいなものもある。花畑の中をそぞろ歩きして時間を贅沢に消費したおかげで、ようやく東京に帰る気持ちになった。

甲府へ出てから高速に乗ろうと思ったが、韮崎で富士山がよく見えて十分満足した。これでもう真っ直ぐ帰ってもいい。これだけ遠くから見ても、富士は桁外れに大きいものの、平板で浮世絵のような印象だ。こういう富士を見たのは初めてだったと思う。東京から見ても、ちゃんと立体に見えるので、この二次元的な印象はなにから生まれるのか。よくわからない。

あとは中央道をひたすら東進して帰ってくる。待ち合わせによく使われる談合坂SAで少し休もうと思ったが空き待ちの車で渋滞していたので諦めた。

本当に久しぶりのツーリングだったが、行ってよかった。またちょくちょく行くことにしよう。

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