「ナイン・デイズ」
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死の瞬間に人は走馬灯のように己の一生のハイライトを思い出すそうだけれど、この作品はそんな感じで、本来死ぬべき魂に、もう一度生きられるチャンスをかけた選抜を受けさせるという、少々人を愚弄するような設定が面白い。もちろん作っている方はいたって真面目なのだろうけれど。
残るべき魂を選ぶ選定人が、どうにも暗い生気のない男で、彼がそうである理由は後で少し明かされるのだけれど、はっきりとは示されず、それがために最後の爆発的な感情の発露が少し唐突で消化不良な感じになってしまっている。
とはいえ、集まった魂にいろいろあって、1人を除けば皆、自分が生き残ることに懸命なのがいじましい。そしてその1人は、自分のことよりも選定人のことを案じて、彼が生き生きとした気持ちを取り戻すことを一番に願っているのが素晴らしい。それほどまでに利他的な精神というものがあるものなのだ。ということを納得させてくれるのが本作の価値に見える。
ちょっと清々しい気持ちになりました。
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