「バービー」
https://wwws.warnerbros.co.jp/barbie/
Googleで「バービー」を検索すると、検索結果リストの画面にキラキラ効果が出るという力の入れよう、ただものではありません。
こどもに夢を売るのが人形というものですが、それが見せる夢の形が進歩的な価値観に縛られ過ぎていることを疑問視して、むしろ大多数の平凡な人々の平凡な幸福を「定番」バービーに体現してもらうというお話に見えました。
結婚して子供を産むのが女の幸せという昔の幸福の形に、一周して戻ってきたと言ってもいいのかもしれません。もちろん、昔と違って、それ「だけ」が選択肢ではないという意図は十分に盛り込みつつ。
加えて男の側にも、闘争と支配のマッチョ指向から卒業して、次の次元に移れと言っているようでもありますが、それが何なのかはよく読み取れません。まあバービーは女の世界の話なので、男は付け足しになるのは致し方ないという割り切りでしょうか。
直感的に今という時代の流れを感じ取るという姿勢が、本作の見方としてはいいのかもしれません。
それにしてもこのデザイン、ド派手というかキッチュというか。眩暈がしました。
その割に、夢から醒めて現実を見ろ的なことを言うんですよね。日本だったら「シン・エヴァンゲリオン」ですが、米国だとザック・スナイダー版「ジャスティスリーグ」てことになるんでしょか。さりげなくdisられてましたw