「雄獅少年/ライオン少年」
https://gaga.ne.jp/lionshonen/
上昇志向とか向上心は、それ自体はよいことなのだが、言葉の中に対価を求めている気配を含んでいて少し難がある。明治期、あるいは戦後高度成長期の日本などがそうだ。
本作は、そうしたものを彷彿とさせるにも関わらず、物質的な対価を求めていない。むしろ、最後のシーンからわかるとおり、精神性を強く押し出している。そこが本作の良さだ。
不可能へのチャレンジと挫折はたくさんの作品が取り上げているけれど、その先にこれだけの精神性を見事に表現し得た作品はそう多くないだろう。
今の中国のこういうところは素直に凄いと思う。
今年の自分的ベスト5に間違いなく入ります。
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