「シン・仮面ライダー」
https://www.shin-kamen-rider.jp/
全開する長澤まさみオーグに全米が泣いた。
自立して後をついてくるバイクに全HONDAが泣いた。
まあ、前半は面白いところもたくさんあります。映像のかっこよさが目立ってました。予告編でもずっと流れていたクモオーグの名セリフ「バッタオーグ!完成していたのですか!」の微妙に震える声に込められた驚きと畏怖などが、たいへんよい味わいです。最初の変身シーンとサイクロン号の変形とかエグゾーストの使い方とか痺れますね。これぞ仮面ライダーて感じです。実写部分は単に整備不良車両ですが・・
後半は・・・邦画の悪いところが全開でうんざりです。力づくで勝てない相手に、精神論をくどくど説明して改心してもらうっていう姑息な課題解決がいやです。それでもハチオーグの倒し方まではよかったのですが、その後が。。
洋画なら、力で勝てなければトリックや連携プレイで相手の弱点をピンポイント攻撃して逆転勝利し、どうだ、とばかりのニヒルな台詞で幕を下ろすところですが・・
どうして邦画はああなっちゃうんでしょうねえ。広告代理店とかが邪魔でもしてるんでしょか。
それとこの映画、低予算臭いのがちょっとアレだなと思いました。俳優さんの会話劇を多用すると、そう誤解されてしまうリスクがあります。たとえ作り手の意図が会話の中身にあったとしても、それを言葉以外の手法で表現するのが映画というものだろうと、素人ながら思います。舞台を限定した演劇的な映画は別ですが。基本をはずしてしまっていては駄作と言われてもしかたがありません。
でもまあ、続編の粗筋を聞くと面白そうなので、めげずにどう生かせるか、制作側は思案のしどころでしょかね。。