「ノースマン 導かれし復讐者」
https://northman-movie.jp/
仇討ちをネタにしたありがちなヴァイキングのアクション映画と思いきや、なかなかすごい愛憎劇だった。お話は二転三転して、その間、悪人と善人、高貴なものと下賤なものが、立場を変えて入り乱れる。そして最後はあっと驚く決着に至る。観たあとちょっと眩暈を覚えました。王族とかに生まれなくてほんとによかった。
展開はゆっくりなので、最近のテンポの速い映画に慣れていると少し退屈に感じるかもしれません。
https://northman-movie.jp/
仇討ちをネタにしたありがちなヴァイキングのアクション映画と思いきや、なかなかすごい愛憎劇だった。お話は二転三転して、その間、悪人と善人、高貴なものと下賤なものが、立場を変えて入り乱れる。そして最後はあっと驚く決着に至る。観たあとちょっと眩暈を覚えました。王族とかに生まれなくてほんとによかった。
展開はゆっくりなので、最近のテンポの速い映画に慣れていると少し退屈に感じるかもしれません。
https://klockworx-asia.com/hijyosengen/
機内感染のパニック映画。公開されたのは2021年だから、極めてタイムリーだったと言える。
映画ではなく現実でも、客船の寄港を巡って現実のドラマが繰り広げられたのが記憶に残っているが、本作は舞台を燃料切れで墜落の可能性がある旅客機に設定することで、客船の事件よりもさらに緊迫感とスピード感を持たせている。
お話の方は、感染症という災害で起こりうる葛藤とドラマをすべてつぎ込んでなお、破綻なくまとめ上げるという力技を駆使しているのに、そういう力みを感じさせないスムーズな話の運び。作り手の高い技量が感じられる。
万策尽きたあとに乗客たちが一致して出した結論が、現実には決して起きないがいかにも起こりそうな落としどころで、踏み切っているのがよい。とはいえ、たしか911のとき米議会か大統領官邸に突っ込もうとした旅客機を乗客たちが命を懸けて別の場所に墜落させた歴史的事実があるので、覚えている人には多少割り引いた感じにはなる。
それを含め、本作は様々な要素を寄せ集めて緻密に計算されているため、却って感動のポイントを絞りにくい印象もある。
欲を言えば、なにかもっとぎらつくような突出した人間性の発露が欲しかったかもしれない。もちろん、地上で焦りを募らせる刑事の行動がそれだと言うこともできるのだが、どうもその決断までのプロセスが少し弱かった。いろいろ詰め込み過ぎの弊害なのかもしれない。
すごいけれど、たぶん記憶には残らない。そういう作品に思えました。ほんと傑作を作るのって難しい。
https://www.netflix.com/title/81227574
シーズン2全12話
パンダと熊の道中をコメディタッチで描いて安定の面白さ。シーズン2の舞台はインド・・なのだけど他にも南洋の島やらアステカ文明風の何かが出てきて目を楽しませてくれます。
子供向けということもあって色彩が鮮やかで、思わず目を奪われます。中でもカエルを擬人化したキャラクタの造形と色彩が秀逸。パンダや熊の地味な色や形と好対照です。
カンフーパンダのポーは相変わらずのずっこけキャラの役回りですが、ずっこけながらも寛容と忍耐を示して大勢の人々をまとめる立ち位置です。そして熊のルテーラの成長がシーズン2のお話の主軸に来ます。今回、積年の敵であるイタチ兄妹についに一人で打ち克つのですが、彼女は彼らを殺さずに放してやります。
4つの武器もとうとう揃ったところで、世に災厄を齎すそれらを破壊するために、最終目的地イングランドへと旅立ちます。ポーの義理のお父さんの意外な過去の因縁で、次の道中は新たな敵、海賊との闘いになるのでしょうか。そして旅の終わり、イングランドではもちろん、放してやったイタチ兄妹との最後の決着が待っていることでしょう。
話の展開や登場人物達の意外な綾が面白く、絵の良さもあって、毎回次が楽しみな作品のひとつになりました。