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2022.07.10

「ソー:ラブ&サンダー」

くだらねー! そんで
おもしれー! てことで
娯楽超大作シリーズがみごとに立ち上がりましたよ。
わしら庶民が求めている娯楽ってこういうことだと思うんだよね。
そりゃもちろんテツガク的で難解な作品とかがっつり真剣な恋愛とか血も凍るホラーとかもいいんだけど、こういうバラエティっぽいカオスの中に一本筋が通っていて安心できてディテールにはすごい高度な技術と感性がてんこもりなこういう贅沢な娯楽がっ!
ワタクシたちが週末の安息のひとときに求めてやまないものなんですよ。すばらしい。
 
ここで繰り広げられる世界観はそりゃくだらない定型かもしれん。底の浅い正義感で日常の平穏を破壊する世界の警察気取りとか、金ぴか金満の既得権に安住する雲上人の世界とか、光と影が濃い漆黒の絶望の世界とか。でもそういうものを背景に後退させるほどに強い輝きを放つソーという単純で純朴でやや粗暴でちょっと迷惑(笑)な奴が、先人から連綿と引き継がれてきた信条に従って真っすぐに己の筋肉道を突っ走っていく姿が、いまの混沌に生きるわしらに必要な道標なんだよ。まぢ感動しました。
 
そういうわけで、世間の評価は割れること必定だけど、これは必見としておきたい。
 
* * *
 
ナタリー・ポートマン、こういう映画向きの俳優なのかどうか疑問に思っていたけど、最後は正統派の悲恋をみごとに演じて綺麗に散華して退場します。よかったよかった。シアーシャ・ローナンは絶対この界隈に来るなよ。
 
と思っていたら、いつものエンドロール後の予告でマイティ・ソー復活宣言されてしまいましたよ。いいのかそれで。
おまけに今度の設定はアズガルド対オリュンポスっぽくてもうほとんど少年漫画の世界ですわ。てかもともとアメコミなんだった。なんかシャザム2にはヘレン・ミレンとか出るみたいだし、君たちいいのかほんとにそれで。
 
そういえばテーマパーク「アズガルド村」の安っぽい民族劇の演出家みたいなチョイ役のやつ、ちらっと映った横顔がマット・デイモンみたいに見えたんだけど錯覚かな・・ほんものなら贅沢過ぎるだろ。
 
ということで今後も目が離せないMCUなのでした。

 

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