「G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ」
NETFLIXで。
GIジョーのシリーズ3作目で、人気キャラ、スネークアイズの誕生秘話らしい。といってもGIジョーを観たことがないので、その辺りはよくわからない。
欧米人の夢想する奇妙奇天烈なにっぽんという異界がここには描かれていて、キッチュ感が溢れているのだが、この作品の位置づけを聞けば納得できる。独立した作品ではないので、ある意味やりたい放題ができるのだろう。
「ウルヴァリン:SAMURAI」といい本作といい、なんでこうなるのかと思うけれど、まあひとつのジャンルだと思って楽しめばいいだろうか。マカロニウエスタンの奇妙な主人公達みたいな。
個人的にはスネークアイズが嵐影に課された三つの試練の一つ目がよかった。格闘術の達人と向き合って、水の入った椀をひとつづつ片手に持ち、相手の椀を手に入れれば合格というものだ。水をこぼしてはいけない。また、チャレンジは四回まで。
スネークアイズははじめ、力づくで椀を奪いに行って軽くあしらわれてしまうのだが、最後の四回目にある気づきを得て、こう言う。
「あなたの椀と私の椀を交換してくださいませんか」
これは想定外のよいテストだった。本作にはほかにも、日本的な調和を思い起こさせるシーンややりとりが多い。日本の観客には受けるだろう。
ということで、B級味の中に日本的な要素が結構たくさん散りばめられていて、幻惑されました。