「シン・ウルトラマン」
うむ。総集編でしたね。
TVアニメなどを映画化する際に採用される手法だと思いました。話がとぎれとぎれで映画としてはいまひとつ、という感じです。これだけの内容を詰め込むのなら3時間くらいは必要なところを、2時間に納めるためにだいぶ端折っています。
そんな無理な条件下でもなんとか破綻せずまとまったのは幸いでした。説明的な早口の科白の多さは、そのしわ寄せで仕方がない。
「シン・」の定番っぽい霞が関永田町しぐさですが・・
これは2度やられるとちょっと鼻につく感じです。シン・ゴジラのときは、それをこそ描こうという意図が感じられたから価値があったのですが、本作では単なるファッションに堕してしまっています。いやな予感のとおりになってしまいました。
特撮はよかったですね。もっとも今のCG技術からすると、特段どうということもないのですが。
ウルトラマンが飛ぶときに無音なのが、まったく未知の力を感じさせて、とてもセンスがいいと思いました。姿が美しかった。
全体をあわせて、可も不可もなしといったところでしょうか。