「ウィッチャー」
シーズン2 全8話
相変わらずダークで渋いです。シーズン1は時系列が入り乱れていたり、中休み的なドラゴン退治などもあったりで、少しわかりにくかったのが、シーズン2でだいぶ見通しがよくなってきて、普通に楽しめるようになりました。
時系列が整理されてくると改めて、この物語世界の成り立ちや、登場人物たちの複雑な相関図が見えてきて面白いです。
アクションも申し分なし。このシリーズのアクションには、それが戦われる必然の流れみたいなものがしっかりできていて、お話の盛り上がりの頂点にきちんと戦いのクライマックスがシンクロしていて気持ちがいいです。
シーズン1の最大の見せ場はイェネファーの禁断の魔法がニルフガードの大軍を焼き尽くす大逆転の場面でしたが、今回はウイッチャーの隠れ里の中心で、シリの力が乗っ取られて異界への扉が開いてしまい、超級の魔物に侵入されての大立ち回り。それまでほぼ最強無敵と思われていたウイッチャーたちが桁違いの怪物に苦戦するところでしょうか。
そして、シーズン3に続く最後の場面で、またしてもやられた感いっぱいの締めくくり。切り札の出し方がうまいです。自分を持て余していたイェネファーがとうとう落ち着きを得て、シーズン3はいよいよ最大の鍵であるシリが中心になりそうです。
スラブ神話が下敷きになっているそうなので、少し読んでみたい気もします。