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December 2021

2021.12.31

2021年のベスト10作品

本年の自分ベスト10はこんな感じ。(順不同)

「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」

「このサイテーな世界の終わり」

「すばらしき世界」
「あの子は貴族」
「ノマドランド」
「最後の決闘裁判」
「アナザーラウンド」
「ドライブ・マイ・カー」
「ラブ&モンスターズ」
「返校 言葉が消えた日」
「劇場版メイドインアビス」-深き魂の黎明-

次点はこれくらい。
「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」
「クルエラ」
「DUNE/デューン 砂の惑星」
「JUNK HEAD」
「ブラックバード」
「アンテベラム」

 

ほかにも部分的によいなーと思った作品多数。
ストーリーがいいと思ったものがどうしても記憶に残ります。

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2021.12.30

「 観るゲーム:The Witcher 3 Wild Hunt」

https://www.youtube.com/watch?v=o3bfz0SWm34&t=17486s

観るゲームというのがYoutubeにあって、タイトルがワイルドハント。これは観るしかないだろう。ということで11時間46分がんばりました。2倍速+飛ばし飛ばしで見たけど、結構おもしろい話とアクションで楽しめた。ゲームの戦闘フェーズはカットしてあって、CG映像だけをつないである。むしろ戦闘フェーズは余計に思えるくらい、お話も映像もきちんと作られている。

これならもう映画と変わらない。そして長く複雑なドラマは映画より面白いかもしれない。

新しい映像の楽しみ方がまたひとつできました

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「Don't Look Up」

見たくないものは見ないのが人間だ、という話かと思ったら、そうではなく、見えていたのに欲に目が眩んで見えなくなる話だった。

そのせいで地球の生命は全滅するのだが、欲に眩んで間違った選択をした金持ちと権力者達だけは逃げ出して生きながらえるというミモフタもないお話。でもリーマンショックのその後を見ると、ほぼこのとおりだから笑えない。不都合な真実。

でも考えてみると、一般庶民もそのお先棒を担いでいるといえなくもない。ディカプリオ演じる天文学者がそれを体現していて、自分達の写し鑑のようで憎み切れずもやもやする。ジェニファー・ローレンス演じる若い院生の方が事実に忠実で、権力機構とそれにまとわりついている人々に対して終始批判的。現実と真実のギャップに怒りを募らせているのが微笑ましい。

そこに後から取ってつけたように割り込むのがティモシー・シャラメ演じる万引き少年。宗教掛かっていてあやしいのだが、最後に彼の言葉が人々を結びつけるのが象徴的。まあ、そうはいってもその直後に全滅するんだけど。

ほかにもメリル・ストリープが腐敗した大統領やってたり、ケイト・ブランシェットが名家出身のTVキャスターやってたり、スーパースター大集合で世の中の欺瞞と不条理をかこちながら冷めた目で笑う趣きの作品でございました。

 

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2021.12.26

「劇場版 呪術廻戦 0」

いかにも日本的な精神性を下敷きにしたよくできたブロックバスター映画、てとこでしょうか。前半は人物紹介と伏線張りを兼ねた小物退治、後半は怒涛のアクション。締めくくりはくさい台詞で、ここだけはずっこけましたが、そこがいかにも日本的。声は碇シンジ君だし、敵役はX-menのマグニートーだし、まあそこそこよかったんじゃないでしょうか。

五条先生の持論の披露は見るべきものがあったけど、結局この作品の背骨になっている現象はそれとは違うことがわかって少しもやもやしますが、代わりに種明かしで明らかになる名前におおっとなるのがよいです。観てないと何のことかわかりませんね。それでいいのです。

スタッフロール後の次回作へのフックはてっきり大手町の首塚かと思ったらさにあらず。なんと海外。それもインドか東南アジア。これはまた一味違う面白みが出そうです。

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2021.12.19

「ウィッチャー」

シーズン2 全8話

相変わらずダークで渋いです。シーズン1は時系列が入り乱れていたり、中休み的なドラゴン退治などもあったりで、少しわかりにくかったのが、シーズン2でだいぶ見通しがよくなってきて、普通に楽しめるようになりました。

時系列が整理されてくると改めて、この物語世界の成り立ちや、登場人物たちの複雑な相関図が見えてきて面白いです。

アクションも申し分なし。このシリーズのアクションには、それが戦われる必然の流れみたいなものがしっかりできていて、お話の盛り上がりの頂点にきちんと戦いのクライマックスがシンクロしていて気持ちがいいです。

シーズン1の最大の見せ場はイェネファーの禁断の魔法がニルフガードの大軍を焼き尽くす大逆転の場面でしたが、今回はウイッチャーの隠れ里の中心で、シリの力が乗っ取られて異界への扉が開いてしまい、超級の魔物に侵入されての大立ち回り。それまでほぼ最強無敵と思われていたウイッチャーたちが桁違いの怪物に苦戦するところでしょうか。

そして、シーズン3に続く最後の場面で、またしてもやられた感いっぱいの締めくくり。切り札の出し方がうまいです。自分を持て余していたイェネファーがとうとう落ち着きを得て、シーズン3はいよいよ最大の鍵であるシリが中心になりそうです。

スラブ神話が下敷きになっているそうなので、少し読んでみたい気もします。

 

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2021.12.14

「GUNDA/グンダ」

農場の動物たち、とくに母豚と子豚たちの映像をモノクロームでひたすら見せる1時間半。

じっと見ていると、豚がかなり知的に思えてきます。鶏と比べるとそうです。牛も出てきて、二頭がお互いの顔にたかる蠅を尻尾ではたいているのを見ると、こちらも知性がありそうです。

決して駄作ではありません。それどころか、ひとつの世界を映していると言ってもいいと思います。映画評は「宇宙」などと大袈裟に言っていますが、世界です。そして豚たちにとってはそれが全てです。

この「それが全て」の感じを味わう作品だと思います。主語を決して大きくしない。足が地に着いている。

最後に少しだけ人の営為が出てきます。野生ではなく農場だから当然です。豚たちにとっては世界の外からの干渉です。そのときの母豚の表情や振る舞いを見て、我々は何を想えばよいのか。それを考える作品でもあります。

 

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2021.12.12

「ラストナイト・イン・ソーホー」

主人公の可憐さと、時代を隔てたソーホーの女の妖しさ、そして要所々々でのぞっとするような怖さとが混然となって、えもいわれぬよい感じです。ぞっとする感じのエッジが立っているおかげで味わいが濃くなっています。

二人の女性が入れ代わり立ち代わり現在と過去の夢の中を行き来するのを見ているうちに、こちらも時間の感覚が失われていきます。二人の切り換えが目まぐるしいのに滑らかなので、それと気づかずないうちに作品世界の中に取り込まれます。

お話は、女性が男性に奉仕するのが当然とされていた時代の歓楽街で自立を望んだ女の哀しい道行きという典型的な悲劇ですが、それを「思念の残滓が見えてしまう」現代の一人の女性が現身で追体験することで、現代の倫理観から見た過去への批判を含ませています。

そこにただ暗闇だけを見るか、それとも少し違うものを感じ取るかは、人それぞれでしょう。主人公は亡霊たちの懇願にどう答えたか。そのおかげで観ているこちらは呪縛が解けて我に返ることができます。

それにしても、この奇妙なお話の最後の種明かしには驚かされます。すべてが劫火に包まれながら終幕を迎えるとき、まるで落語の名人が演じる哀しくも美しい怪談を聞き終えたような、不思議な共感が沸き起こります。20世紀の終焉とともに消えていったいかがわしくも懐かしい匂いがそこにはありました。

近ごろ稀に見る味わいの一本です。

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2021.12.05

「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」

唐突で単調だった。

唐突というのは、カーネイジの宿主の殺人鬼の彼女が妙な超能力を持っていること。それは話が出来すぎだろうと。普通につくるとカーネイジが強すぎるから、彼女に音波攻撃能力を持たせてなんとか弱点を作り出したように見えて、あざとさが目立ってしまった。

その上最後に、例の刑事がまた突然怪人に変化(へんげ)した風な終わり方だったり。コミックスを読んでいればわかるのだろうか。私にはどうも取っつきにくかった。

単調というと変に聞こえるかもしれないが、ヤマがない感じとでも言うか。派手なアクションはたくさんあるのだが、同じ調子に見える。何かを予感させながら、じわじわと盛り上げていき、クライマックスでやっぱりそうくるかーっというのが、上手い話しの作り方のはずだけれど、本作は平野と台地みたいに二分されていて味気ない。細かいギャグとかヴェノムのおだてとか、コミカル調もちりばめて努力はしているのだが、噛み合わせがよくない。

次はスパイダーマンとの絡みになりそうだけど、ヴェノムは面白いヒールなんだから、変に善玉ぶらない方がいいかもしれない。

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「白蛇2: 青蛇興起」

「白蛇:縁起」に続く第2弾。前作同様に中国らしい大きなスケールで、地獄のひとつである修羅界を舞台に、人と妖怪と、そして今度は鬼たちも加わって、愛と執着のドラマを繰り広げます。おまけに、修羅界そのものの属性として各種災害の波状攻撃と、一緒にやってくる獰猛な幽霊たち。今回もあれやこれやてんこ盛りで息つく暇もありません。これだけサービスされると、良作なのか駄作なのかもよくわからなくなります。中国版のブロックバスターなのでしょう。

そして、今回も例の化け狐が出てきます。二面性を持った超越的なこの存在が、どうやらシリーズの鍵になるキャラクタのよう。主人公と敵役のほかに第三者的なキャラクタがいることで、話の展開がしやすく、面白くなっています。中国のアニメだと、こういう構図が多いのでしょうか。道教の多神教的な世界観の反映なのかもしれません。

アニメーションの動きもよいです。青が修羅界に来てからしばらくの、動きの多いアクションが見もの。激しい視点の移動が、対象の動きと連動して生み出すスピード感や躍動感がすばらしい。実写では難しいイメージを難なく創り出しています。

本作は、青の白への執着心がお話の中心にあり、それ一本槍で最初から仕舞まで貫き通していて、単調なきらいは多少ある反面、濃厚な印象を残します。この辺も中国っぽいですね。人間の高僧と青の戦いは、力量の違う相手に寿命の長さとしつこさで打ち克って、これもなかなか中国らしい感じがします。

次は2022年。今度は化け狐のお話のようで、楽しみです。
中国アニメ、面白いですね。

 

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