「カオス・ウォーキング」
基本はボーイ・ミーツ・ガール。そこにサトラレ男子という恥ずかしいものをくっつけた、アイデア勝利の作品。
もうね。女の子と初めて会った男の子の脳内の妄想が全部相手の女の子に筒抜けなわけですよ。面映ゆくて見ちゃおれんです。あー恥ずかしい(^-^;
でも、この子を守らなきゃという男の子の本能みたいな純情もあって、こそばゆいわけです。よいなー青春だなー。
そういう古典的なBMGでありながら、女の子の方は空から降ってきた神秘なわけです。天空の城ラピュタですか、っていう。もう話が出来すぎていてたまりませんね。
んで、男の子は汚い大人達から女の子を守り抜くわけですが、最後は亡くなったお母さんたちのノイズに助けられる。少年は手を汚すことなく、彼が憎んだ汚い大人にならずに済むわけです。母の愛のお蔭で。
その辺りが、単なるBMG単発だけでないブレンドの良さです。そういえば、ラピュタにもそういう立場のお母さんが何人か出てきましたね。
よいなーと素直に喜べる良作でございました。