「ケイト」
NETFLIX作品
女殺し屋の最後の1日という設定で、背景にやくざの抗争を絡めたアクション映画・・でいいのかな。これが日本以外でうけるとは思えないけれど、純粋に日本向けに作られたのだろうか。
それにしては主要な製作スタッフに日本人は居ない。外国人の頭の中にだけ存在する日本のイメージが具体化しているのだろう。この少し昭和っぽさの残る筋書きがどのくらい日本国内でうけるのか、少し興味あります。
とはいえ、そう悪い出来ではない。冒頭の作戦に失敗して逃げる派手なカーチェイスの部分はアングルの良さと視点の切り換えの妙で迫力が出ていた。
話の方も、初めのうちはスピード感はあるものの直線的すぎたが、後半にかけて良くなった。それと反比例して瀕死の主人公の動きは鈍ってきて、アクションの要素は背景に後退し、家族の裏切りというテーマが浮き上がってくる。前半と後半の盛り上がりの入れ替わりが、スムーズでいいバランスだった。
主人公を演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッドさん、「ハーレイ・クイン」でハントレス演ってた人らしいけど、本作ではしっかり主役として立っていてよかったです。でも凄腕の殺し屋なのに自分の銃の残弾数を何度も忘れたりしてて、ちょっと微笑ましかった。
浅野忠信がいつもどおりの見事なやられ役でこれもよかった。首、胴体から離れてましたけど大丈夫でしょうか。