「サイレント・トーキョー」
ひと昔前だったら、たぶんそれなりにヒットしたかもしれないと思った。今はなんだか古い感じがする。
たぶん感傷的なところがそうなのだ。
国際社会のリアルみたいなものは、日本人の中で、以前より意識されてきていると思う。親分の米国が唯一の超大国だった時代は、あまり考えなくてよかったあれこれが、今は自分たちで考えないとあぶないという時代になってきている。
だから、戦争(という政治の一形態)も含めて、他国のありようとか他国との関係とかについて、感傷に浸っているわけにはいかないと、より多くの人たちが気づき始めている。もちろん、人道や人権が大切であることは分かり切った上で、より複雑な事象に向き合わなければならないわけだ。
そんな状況の中に、改めてこの作品を置いてみると、残念ながら古臭い感じは否めない。あまりに視野が狭く独善的で感情的過ぎる。平和ボケ日本人に鉄槌を下すみたいな考え方自体が、もう賞味期限を過ぎているのだ。
そういうわけで、上映館が限られてくるのは尤もなのでした。
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