「アンという名の少女」
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原作はもうほとんどうろ覚えでしかないけれど、なんとなくの感動は覚えている、というくらい。3シーズンあるうちのまずは1シーズン7話を見ました。
いやーこんないい話でしたっけ? とりわけ1、2話など、アン・シャーリーがとうとう居場所を見つけて、アン・シャーリー・カスバートになるまでは、思わずもらい泣き。
その後も、今で言うなら田舎の閉鎖的なコミュニティの中で、初めはのけ者にされながらも、その楽天的な明るさと実務能力とで、人々の信頼を一歩一歩勝ち得ていくのが、たまらなくよいです。
アンは決していわゆる聞き分けのいいよい子ではなく、むしろ破天荒で型破りなところが人の反感を買いやすいのですが、それがいつの間にか、アンと一緒にいると思わず笑顔になっていく。もちろん、お話ですから、彼女の能力や魅力を存分に発揮できるような事件がタイミングよく起きるのは、現実とは違いますが、それはそれ。
とりわけ、マリラがアンに感化されて、目に見えて変わっていくのがすばらしい。その移り変わりの中で、マシューとマリラの不運な過去も少しづつ明かされてお話に深みを与えます。
フェミニズム的な切り口は、いまや一般向けのこうした作品では避けられない要素ですが、それもアンというキャラクターにぴったりで抵抗感なく、ごく自然に描かれます。
なんていい作品なんでしょ。
シーズン2,3も時間を作って早く見たいです。
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