「アダムス・ファミリー」
あのテーマ曲が帰ってきた! それもCGアニメにバージョンアップして!
なつかしいです。といっても内容はほとんど忘れていて、曲のイントロだけが頭に残っているだけなんだけど(汗
なので、子供向けの悪趣味をウリにするお笑い映画だと思って、気分転換に見に行ったのだけれど、これがどうして、結構きちんとした?お話でよかったです。
普通の会話で、「それはすばらしいね」を「それはおぞましいね」に言い換えるような裏返しの手法はそのままなんだけど、お話自体も、裏返しのような一家から見て普通の人の世界がいかに変で歪んでいるかを如実に見せてくれます。
特に、悪役?相当の再開発業者の女の、歯ごたえのある豪胆な悪役ぶりが見ものです。
他の人間たちがアダムスファミリーの奇怪さに慄く中で、ひとり金儲けの為なら他の何も目に入らず突き進む破壊的な様子が、まるで人間よりむしろアダムスファミリーの方に近いのではないかと思わせます。
これが結局、ファミリーの一人と一緒になってしまうオチに繋がっていて、ほんと徹底してます。人間の中にもモンスターはいるのですねえ。そして、それは誰にでも少しづつあることなんです。
これを、LGBTなどに引き寄せて語ることももちろんできますが、「少数者」の話として見るよりは、誰にでもある変なところ、という風に見る方がいいのだろうと思いました。
続編の計画もあるそうなので楽しみ。