「iBOY」
これ地味だけれどなかなかいい映画。
お話は、言ってみれば他愛もない、ハイスクールの若者の正義感やお互いへの恋心やらが、子供には似つかわしくない荒んだ住環境の中で地域の小悪と衝突し、事件でたまたま手に入れた不思議な能力で、そいつらを懲らしめる。というだけなのだけれど、なんというかテイストが刺さるものがありました。
主人公役の二人、ビル・ミルナーとメイジー・ウィリアムズの組み合わせが、とてもキュートなのに大人びた渋味も併せ持っているからでしょうか。この作品の価値は、二人が醸し出している空気感にあるのですが、それを引き出しているのはたぶん、プロットの良さ。
イギリスの貧困層が棲む地域は、だいたいこんな感じなのかもしれませんが、そういう荒れた環境の中で、若い二人の絆が暖かく光るわけです。
尺が短めなのもコンパクトな感じにつながって、地味目のアクションと相まって、二人の心情の方に目を向けさせてくれます。
ちょっといい作品を見られて満足しました。
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