「1917 命をかけた伝令」
いわゆる3人称視点ゲームを、映画でもやってみた、といった趣。
それだけの話なのだけど、さすがに映画だけあって、様々なシーンが印象深い。特に夜の廃墟の街が照明弾で照らされているシークエンスは、これだけ鮮やかで連続した映像を、ちょっと他で見た記憶がない。主人公が走るのに追随して視点が移動していくのと、照明弾による変化する陰影とが合わさって、独特な映像になっている。ビデオゲームならよくあるのかもしれないが、実写のリアルな映像で見せられると凄い。
全編ワンカットは、緻密な計算と寸分の狂いもない行動の賜物だろう。ピラゴラスイッチを見ているような緊張感がある。途中何か所か息継ぎはあったものの、最後まで走りとおした。
でも、ですよ。
私はこういう映像は苦手です。酔うので。DOOM以来こういうのはだめなんです。もちろん「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」もだめ。VR映像とか、全くだめ。見ている最中から、吐き気やだるさがあって、見終わっても数時間は回復しない。知ってたら見なかったわー。
まあでも、技術の効果は面白うございました。
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