「マチネの終わりに」
はじめは、ちょっとキザかなあと思ったのでした。このまま真っすぐ素直に行ったらつまらないなとも。ところがお話は大転回して、この苦悩と取り戻せない時間をどうするのと思って見ていると、再度転回して、これ以上はない終わり方に持っていきました。原作のすばらしさでしょうか。
未来の行動が過去の記憶を変える、という箴言が、作中何度か出てきます。それを日常のちょっとしたケースに当てはめてお話の中に繰り返し埋め込みながら、最後に箴言を大きく成就して結びます。感動的。
単なるラブストーリーにとどまらず、実りある生き方とは、を描き出してくれる作品でした。
アコースティックな音楽もたっぷり聴けて嬉しい。
因みに観客は女性がほとんどです。男は気後れせずに見に行きましょう(笑)