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2019.10.13

「パリに見出されたピアニスト」

パリの駅舎には、ストリートピアノなんてものがあるのねえ・・というのがまず驚き。日本でそういうことはまず考えられない。楽器店の店頭で、自由に弾けるのはあるかもしれないが。文化の違いですかねえ。。

このツイートとかにも、「駅ピアノ」というのが出てくるから、割と一般的なことなんだろうか。
https://twitter.com/phootahh/status/1179707830292451328
うらやましいし、かっこよすぎます。

さて、映画の方のお話は、少し作られ過ぎている感はある。偏見や格差、自己嫌悪など各種取り揃えて、格差解消理念を掲げてまとめましたというつくり。まあ、そうはいっても主人公のおじいさんは、たぶんそれなりに文化資産のありそうな人で、種を撒いてくれたからなんとか成立している。少し醒めた目で見ればそういうところ。

音は、映画館によってかなり違いがあるのだろうけれど、「蜜蜂と遠雷」のときほど良くはなかった。小さい劇場だから、それはまあ仕方がないか。

主人公の彼女に、coloredな人をもってきているのも不自然な気がする。それとも、これで自然なんだろうか。フランスも表面の理念とは別に、実際には差別がひどい国らしいから、こういうところに作り手の苦衷も感じられたりする。

エピローグで、晴れ舞台がニューヨークだけど、なんだかパリより上みたいで、まあ実際にそうだとしても、もう少し何か工夫はなかっただろうか、とは思います。

中心になる三人の俳優さんは、なかなかよかった。
特に、クリスティン・スコット・トーマスさん。割と好みかも。

そんなところですか。

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