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2019.10.01

「サラブレッド」

2017年と少し前の映画。こういうの、ロマンシスというらしい。男どうしだとブロマンス。いつもつるんでるというくらいの意味なんだろうか。そのロマンシスな感じと、そこそこ上流階級子弟のスノッブな感じが混ざり合った舞台設定の上で、シャレで殺人計画が展開される。

いやー。わたくしには縁遠い世界です。太鼓の音がとても効果的で、現実離れした空気を醸し出していて、アニャ・テイラー=ジョイの雰囲気とよく似合う。じっくりじわじわ面白かった。

そもそもアニャ・テイラー=ジョイを見るという目的もたっぷり果たせましたし。この人は特徴的な顔の造作のおかげで、居るだけで他と違う存在感があって、使いどころはいろいろあるはず。まあ、目力の活かし方次第ですかね。
「スプリット」のエンディングをきっちり締めてくれたし、本作の最後でも、誤またずにこの映画の本質を瞬間で見せてくれました。まだまだ磨く余地があると思うけれど、普通の感情とか人間味とかを超越した、それでいて無感覚ではない、我々凡百の民とは違う何かを、これからも演じ続けてほしいです。因みに彼女は、お父さんが国際銀行家だそうだから、そういう世界を多少知っているのだろうと思われ。

 

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