「ヘルボーイ」
ギレルモ・デル・トロのヘルボーイは、割とよかった記憶があって。今年のはそのリブートだそう。お話は以前のとは違うかも。
ストーリーほかは、まあ、アメコミ系ですからね。こんなもんでしょう。巨人とか魔物とか魔女とかの造形は、伝統的にこのシリーズはよいです。原作から写してきてるんでしょうか。よく知りませんが。
といっても、ゴールデンアーミーに登場した死神にはちょっと及びません。造形だけで人の情動を揺り動かせるのなら、熊とか鮫でもいいわけで、より高次元のものは、造形とさりげない仕草に加えて、知性を揺さぶる恐怖を備えなければ。
ともあれ、本作でよかったのは、ミラ・ジョヴォビッチ演じる魔女ニムエ。ミラ様、演技派ではないと思うんだけど、長くやってるうちに顔をつくるのはうまくなった。たっぷり拝めます。
それと、ヘルボーイが例の伝説の剣を握って現出した地獄の王。それまでのニムエとの立場が一気に逆転して、今度はニムエが恐怖に震えることになります。それまでニムエの強大な魔力を描いてきてこれですから、うまいこと強調されてます。
という具合で、部分々々でいいところはありました。
それでよしとしたいところ。
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