「記憶にございません!」
大方の人が、なんだか変だよなーと思っていることが、なかなか世の中の大きな声にならない、という閉塞感を捉えて、その変なことを素直に変だと、当の政治家本人に言わせる。
そんなことができたらという庶民の潜在的な願望をしっかり捉えて、エンタメに仕立てています。
出だしからしばらくは、少しアクが強くて上滑りするかと思ったけど、おしまいの方は腕力でなんとか納めた感じ。取り上げた素材が、比較的下世話なのが多くて無難だったのが、功を奏したかもしれません。
マスコミの描き方も皮肉っぽくて、これも大衆受けしそう。
ワタクシ的には、半眼の斉藤由貴がよかった。大半の我々普通の人は、まああんな感じで物事の推移を見てますよね。
三谷幸喜、かなり怒りながら作っているような感じも受けましたが、気のせいでしょうか。