「チャイルド・プレイ」
知らなかったけど、すでに7本ものシリーズが作られているロングラン作品らしいです。
人形というのは基本的に不気味なものだから、それで人気が持続しているのでしょうか。
ただ、本作の前までは、人形が邪悪な意志を持つのは、ブードゥーの秘術の力で殺人鬼が乗り移ったからという設定だったのが、本作では流行りのAIっぽいものに変わっています。怖いというより、少し白ける感じ。あんな動きの鈍い相手、捕まえて電源落とせば終わりでしょ。
邪教の力は原因不明だから怖さが生まれるのであって、相手がコンピュータではね。
とはいえ、やられたと思ったチャッピーが、愚かな人間によって復活し、邪悪さを増していくエスカレーションの波は、よくできています。そこが見どころでしょうか。
子供の言葉を字義通りに受け止めて、真剣に実行しようとするあたりは、AIなどというものに対する警鐘になっています。たしかに、家の電気系統の制御をそんなものに全部握らせたら、やはり少しアブナイ。
全体には、登場人物のおバカな感じで笑わせたいのかと思うほど、ホラーというよりはスプラッターコメディに振っている感じです。
まだまだ続編の計画があるそうだけれど、あんまり見る気はしないかな。