「ハッピー・デス・デイ 2U」
1は、ちょっとビッチな女子大生が、似たようなシチュエーションの時間を繰り返し生き直しながら、自分の欠点に気付いていく、面白いけど割とお手軽な話でしたよ。
それがなんですかこの2は。本格的なドラマになっちゃってるじゃないですか。お母さんが・・・子供のころ亡くなったお母さんが、別の平行世界では生きているんですよ。思わずもらい涙ですよ。
どうするツリー。この別の世界に留まる?
彼氏は別の嫌味な女に取られちゃってるけど。
そういう葛藤を含ませているわけです。これは1,2を続けて見て初めて真価を発揮する作品ですねー。結構シリアスな場面を導入しながらも、ノリは相変わらずコミカルで軽快さを保っています。このあたりのバランスとか、雰囲気の切り替え、テンポなど、とてもよいです。
ほかにも、友達の危機を救ったり、殺人鬼と対決したり、いろいろ盛りだくさんな仕掛けがあちこちに埋め込まれていて、単調さも回避しています。上手いですね。
で、葛藤の末に、彼女は気付くわけです。お母さんたしかにここでは生きていてくれてるけど、それは自分の知っていたお母さんとは違う、ということに。
同じ過去、同じ記憶を共有していた、本物のお母さんとは微妙に違うことに。
気付いてしまうんですねー。当たり前といえばそうですが。
それで、彼女は悟るわけです。過去を捨て去ることはできないってことをね。
物語の王道を行く、なかなかいいお話です。
結局、元通りに納まって、 少しは大人になったのかと思ったら、最後のその締めは何ですか。
性格の悪さなんて、そうそう簡単に直るもんでもなさそうです。(^^;