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2019.06.21

「X-MEN: ダーク・フェニックス」

いと高き者ジーン! その御前にひれ伏すがよい!
てな感じのノリで。手が付けられない強さとはこのこと。

ソフィー・ターナー、悪くないけど、ファムケ・ヤンセンの方がわたくしとしては好みでした。表面の落ち着きの下に隠れた不安定さや狂気みたいな二重性を、ヤンセンはうまく出してた。

展開は、世界が滅ぶとかなんとかの前宣伝の割には、比較的小規模な闘いに終始してました。マグニートーが潜水艦持ち上げたり金門橋持ち上げたりしてた過去に比べると地味。今度も変なもの持ち上げてたけど、それを持ち上げる必然性がないぞw

それでも、X-MENの良さである、各々の特異性を生かした目まぐるしいバトルアクションは、いつもどおりの質をキープ。これを見に行っているので、今回も満足です。

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X-MENの面白さは、つまるところサーカスの面白さなんだから。
ミュータンツは芸人。そして看板芸人はいつもマグニートーw

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ストーリーはないようで、実はちゃんとある。お互い敵同士に分かれた二人、チャールズとエリックが、ジーンの暴走を前にして、自らの過ちを認め、赦し、仲直りするのがそれ。

敵対していたときと、共闘するとき、そして最後に友として、それぞれの人物像や空気を、マイケル・ファスベンダーとジェームズ・マカヴォイがはっきり演じ分けています。演出と編集もそれをきちんと組み入れて、見る側が迷いなく感じ取れるようにできてる。護送鉄道の中でファスベンダーが見せた一瞬の表情が、彼の立ち位置の変わり目をはっきり見せていてよかった。

やっぱり上手い役者がやるとそれだけで、ありきたりなストーリーにも深みみたいなものが出る。よいですな。

これでX-MENも一旦終了になるのかどうか。
今後が気になります。

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