「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」
大晦日に映画見に行くわたくしも酔狂ですが、見てよかったです。
キワものかもなあと不安でしたが、見終わってみればいろいろ思うところもあって、良作でした。
はじめのうちは、この主人公のわがままぶりに、少しやりすぎなんじゃないかと反感を覚え、ボランティア役の高畑充希に同調したりするのですが、どうして、それは導入にすぎません。
そこから徐々に、身障者と健常者の立場の違いを見、それを越えて、同じ人間だろうという主人公の言葉に頷き、しまいには、確かにこいつの生きようとする力に自分はとうてい敵わないなと思い始めるのです。
あーびっくりした。
言ってはなんですが、こんなパワーのある人間が健常者として身近に居たら、うざくてたまらんだろうな、と不謹慎ですが思ったりしました。
それにしても、言葉を話す、言葉が通じる、ということは、人が人と助け合って生きていく上で、とてもとても大切だなと思います。
今年最後がこれでよかった。