「イコライザー2」
無敵の仕置き人が、外道に堕ちた昔の仲間を誅殺。
という、まことにありがちなお話。
19秒で小悪人を瞬殺する導入部などは胸がすくようなところがあるのだが、相手が強敵になって長びくと逆に胸が悪くなるところがあって、たいへん微妙な仕上がり。
いかに悪を裁くからといっても、主人公が振るっているのは紛れもなく容赦ない暴力なので、そこが目についてしまうとうまくない。ピアが出口調査に来ていたから注目作なのだろうけど、何点とは答えずに素通りしました。たぶん50点くらいかなあ。
最強の敵が案外阿呆なのも大きなマイナス。先日台風の暴風雨を直に体験している身としては、あんなハリケーンの中でまともな作戦行動がとれるわけないとわかっているから、最後の戦闘シーンはかなり白ける。あんな吹き曝しの塔の上では、まともに銃身を固定することはおろか、呼吸さえ困難なはず。
さらに、個々のエピソードが、主人公の正義を補強しようとしているのはわかるけど、メインストリームとあまり関係がないので、ともすると言い訳めいた感じになりやすくて、これも微妙。
ちょっと残念な出来栄えでした。
してみると、前作はクロエ・モレッツのおかげで感情移入がうまくいったということだったのかも。
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