「ザ・プレデター」
最初、軽いノリがかっこいいなと思っていると、その裏にある殺伐がちらちらと顔を出してくる。男だけじゃなく女も酷い。サクっと殺す。
確かシリーズ最初の作品は、特殊部隊が敵国に潜入して人質を救出するという真っ当な動機の任務に就いていたが、本作では優秀なはみ出し者達が脱走して、リーダーの子供を守るためプレデターと対峙するという流れ。時代ですかね。
時代といえば、主人公たちのキーファクターも、昔のような結束力とパワーではなく、スピードとトリック、隠密性、爆発力がキーファクターだ。
そういうノリなので、昔のように、人を殺す前に長々と葛藤を語ったりはしない。サックリいきます。
なんと気持ちのいい男たちだ、いやそうじゃない。
昔よりいいのは、人間にもずいぶん勝ち目が出てきてるところか。恐怖感はあるけれど悲壮感はない。負けるとわかっている闘いではない。それがまあ軽さにつながっているところはある。
どうもこのプロットだと、延々と続きそうだけれど、いいんじゃないでしょかね。ジュラシックワールドといい、地球を舞台に末永く戦ってください。
俳優でいいなと思ったのは子役。前半の弱々しい感じと、終わりの方の逞しさがでてきた感じをはっきり演じ分けている。
ジェイコブ・トレンブレイ君。「ルーム」のときのあの子だ。なるほどね。カナダの俳優さんだそうだけど、ハリウッドは懐が深いですな。