「ゲティ家の身代金」
クリストファー・ブラマーさん、なかなかよかった。作り手はよく短期間でリカバーしました。
でもポリコレは置いといて正直なことを言うと、ケビン・スペイシーで見てみたかった。彼はこういう役にうってつけだと思うんだけど・・残念です。
映画の方は、まあ普通ですかね。
この金持ち老人が、孫を連れて古代ローマの遺跡を歩きながら、自分はローマ皇帝の生まれ変わりだ、などと言い出したときは、稀代の吝嗇家のどんな哲学を描き出してくれるのかと、少し期待していたのだけれど、結局、皇帝とは似ても似つかない、ただのけちんぼ、金の亡者だっただけでした。
いや、金の亡者というのは正確ではないか。むしろ、数字を増やすゲームに飲み込まれてしまった人、という印象だった。ポケモンGOでAP増やすのに熱中するワタクシと同じですね(笑)。
それから、イタリアのマフィアって怖いんだな、というのも印象に残りました。
実話にインスパイアされているけど脚色ありますという断り書きからすると、人質の耳を切り落とすとかは脚色かと思ったら、後で調べると実話なのね。
おっかなー。
今でも南の方はそうなんだろうか。