「ニンジャバットマン」
「最高だぜ! やっぱりお前は最高だぜバットマン! ヒャーッハッハッハ」というジョーカーの台詞そのままの力作。85分という短い上映時間の中に起伏を山盛りにした上にバットマンとジョーカー二人の心情の変化まで見せている。途中少し定型すぎるところやロボットアニメすぎるところはあるが、クライマックスシーンで白けさせないだけの積み重ねが効いている。
それにしてもジョーカー。こんなによく描けたジョーカーはバットマンの歴史の中でもそうはないのではないか。よくは知らないが。
アニメという形式は誇張が得意だから、ジョーカーのようなエキセントリックなキャラクタの描写にはうってつけだ。実写の俳優ではとうてい真似できない。
最高だぜ! やっぱりお前は最高だぜジョーカー!
ヴィランの中でも格の違いを見せつけながら、ちっとも偉ぶらず自分というものを自在に出してくる彼に、最高の賛辞を贈りたいと思います。
もちろん、それと拮抗するバットマンの存在感も最高!