「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」
たしか、「十二人の怒れる男」という映画があった。ひとつの部屋に十二人の陪審員が集まって、被告が有罪か無罪かを吟味するという映画で、言葉のやり取りの緊張感といい、議論の行方の見通せなさといい、観客を釘付けにする傑作だった。
本作はタイトルはそれを真似ているようだけれど、内容的には及ばない。つまらなくなはいのだけれど、まあ普通の映画。
前半はともかく言葉が過剰。教授たちが専門分野については半日や一日はしゃべり続けられる知識と情熱があることはわかるのだが、見ているほうはオタクに付き合っている感じがあって少し退屈だ。
中盤は、作戦が順調な中で、ところどころ笑える部分を楽しめばいい。
終盤、列車と並走するところは、アクション映画の借り物だが、まあまあよくできている。
結局、彼らがあの後どうなったのか、断片的な映像がスタッフロールの合間に流れるのだが、ちょっとフラストレーション解消には弱い。
といった具合で、見ても見なくてもというくらいでした。
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