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2018.04.27

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」

超人がたくさん出てきてアクションで盛り上がるのは、ブロックバスター映画のひとつの典型です。X-MENとかね。

本作も、そのパターンですが、なにしろ人数が多くて、しかもどのキャラクタもこれまで主役を張ってきた者ばかりなので、もう山場のオンパレード。お腹いっぱい大満足です。
(最初っからすごい山場なんですから!)

それでいて継ぎはぎではなく物語の筋が通っており、作品に一体感があります。

サノスというキャラクタの圧倒的な存在感のお陰ですね。

この作品は彼を中心に回っています。その行動の背景に哲学があって、ヴィランのはずですがそうは見えません。彼自身もその信念を試される場面があって、主役にふさわしい苦渋の決断を下します。その結果を背負う覚悟もある。彼は無私の人なのです。そこがヴィランとは異なるところです。

そこに至る背景も丁寧に描かれています。ヒーロー側のある人物との意外な関わりなども明かされます。

配下の強力なタイタン人たちも、ごく短い描写の中でキャラが立っていて魅力的。


本作は、結論を先延ばしにするような姑息なやり方はとらず、一応の決着を見せるのですが、一体これからどんな展開が待っているのか、想像もつきません。

これまで、マーベル作品は、いわゆる正義のヒーローの勝利を描いてきたわけですが、ひょっとすると、勝利ではなく拮抗を描いていくことになるのかもしれません。サノスが幼少時のガモーラに世界の平衡を諭す場面が本作の中にありますが、それが暗示しているような世界観が今後描かれていくのかもしれません。

ブロックバスターと馬鹿にされがちなマーベル作品ですが、これが作られ続ける理由は、まだまだ描くべきことがそこにあるからだ、と誰かが言っていましたが、まさにそういう感じになってきています。

* * *

ありゃ? でもwikipedia読むと、世界の生命の半分を消滅させたのは、懸想した死神の歓心を買うためだったてなってる・・・

サノスだめじゃないか。

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