「フラットライナーズ」
スリラーというよりは罪と赦しのお話で、解決が割とお手軽で最後はほんわかした。といっても発案者は結局あの世へ行ったわけだけど。
怖いのはむしろ医者になるための修行の方。勉強はもちろんだけど、ミスが人の命に関わるあたりの責任の重さの方がよっぽど怖いです。
この作品はその怖さをホラー仕立てにしたような趣といえば、だいたいあっているだろうか。5人の若者のうち一番老成して、唯一フラットライナーにならなかった男が、恋人に言う台詞「もしそうなら君は医者になるべきじゃない」がにくいです。
それで最後に、赦しの話にもどってきて、大切なことを言う。そこは気付きにくい盲点で、さすがキリスト教圏の作り手は目の付け所が違うなと。
JUNOがよかったエレン・ペイジさん、大ブレイクはしないけれど堅実な女優さんになってきてますので、このままあちこちでお目にかかりたいです。
ざっとそんな感じ。