「オリエント急行殺人事件」
ホームズにしろポワロにしろ、昔の推理小説は、わりとご都合主義な感じがして。相手や事物を観察していろいろ言い当てるのだけど、それ、別の見方もできてしまいそう、という違和感を持ってしまうのです。
なので、あんまり没入はできなかった。
それでも、映像の質とか、俳優の力とかがスクリーンから放射されていて、そこは楽しめました。
ジョニー・デップは、憎むべき悪役が上手い人だけど、昔ほどじゃなくなったかも。悪そうな感じを出すのは相変わらずいいんだけど、観客から憎しみの昂ぶりを引き出すところまで行ってないというか。出ている時間が短いから、さすがにちょっと難しかったか。
ポアロ役のケネス・ブラナーさんの柔らくて深い声がいいです。この人、監督業もやっているのね。知りませんでした。
声がいいもう一人は、デイジー・リドリーさん。言わずと知れたスターウォーズ現シリーズの主役です。独特の響きがあるのね。顔でわからなくても声ですぐわかる。
ほかの俳優さんも申し分なし。
まあ、ストーリーや謎解きではなく、そういうところを見に行く映画ということで。
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