「関ケ原」
「関ケ原」
実力のある俳優を使った筋の通った時代劇。
光成と家康の違いは、いろいろな視点で繰り返し描かれているのだろうけれど、この作品では、仕える忍者に象徴させているのがなかなかうまい。
一方は、義を大切に、大将に尽くして、大将が処刑された後も生き残る。
もう一方は、能力を大将に認められて取り立てられるが、最後は道具として盾にされ殺される。
どちらがどうというものでもないけれど、お話が立体的になって、いい作品に仕上がっている。
時代劇も、しっかり作れば十分鑑賞に堪えるものになるという好例でした。