「カフェ・ソサエティ」
ウッディ・アレンの作品をそれほど多く見ているわけではないけれど、これはかなりいい出来に思える。
作品そのものはもちろんだけど、俳優さん達の特徴を引き出して、言い方はアレだが、成長させている、という点で。
ジェシー・アイゼンバーグは割と好きな俳優だけれど、それは彼の早口でキレのいいしゃべり方だったり、冷酷さの表現だったりするわけで、本作のようなロマンティックな空気にも主役として適応できることがわかって意外だった。
クリステン・スチュワートは演技について酷評があるそうだけれど、この作品ではそれなりに演じているように見える。いかり肩を目立たないようにすればもっといい。
これらは監督の手腕というべきなのではないだろうか。
その他、世相についての風刺はいつもどおり。にやりとする場面や、へーそうなのかと思う場面が多め。
そんなこんなで、かなり満足度高い一本。