「ムーンライト」
北米で大ヒットしたそうな。
私にはわからない。
映画の質は高いと思う。
ただ、こういう純粋な愛というのか、そういうものが私にはよくわからない。
これを描くのに同性愛を取り上げたのはおそらく正しい。男女の愛にはもう少し、普通に生きていればいろいろな夾雑物が混ざっているものだろうと思う。打算だってあるだろうし、好悪もあるだろう。子供の存在も複雑だ。それは、主人公の朋友がまさに示しているとおり。
しかし、社会的に存在をまだ十分に認められたとはいい難い同性愛は、損得で言ったらおそらく損であるのに、惹かれてしまうという形で、その存在と力を浮き彫りにすることができる。これはたぶん、そういうコンセプトでつくられた作品のひとつだろう。
という程度の感想にとどめておこうかな。