「キングコング: 髑髏島の巨神」
コング、なかなかよかった。大迫力の怪獣活劇を楽しめるのは、興醒めさせないお話の運びが上手いおかげもある。
時代設定はベトナム戦争終戦時。それで反戦色、人権保護、自然保護色を濃く出して、名セリフなんかも次々出したりして、半分くらいは反戦映画。映画成立の大義名分を確保してます。
中国資本が入っているのに、そちら向きの貌は少なくて、むしろ日本向けのサービスが多かった。嘗ての敵で今は友、という感じ。日本刀大活躍。何をおもねっているのかと思ったら、答えは最後に。
といっても、まあ、そのカウンターパートは、向こうで言うところの古き良きレッドネックさんで、主役の現代風イケメン男女はクールに中立なんだけど。
まそれはさておき、爆音と硝煙の臭いの中で仁王立ちするコングとか、地底怪獣との闘いで命を落とした父母の面影をイケメン男女に求める寂しがり屋のコングとか、絵になるシーン満載。最後の大決戦でも、最大の危機が強力な武器を手にする切っ掛けになってるなど、流れに納得感あり。力押しでは勝てない相手に、力だけでないチームワークと手に入れた鋼鉄の武器で大勝利を収めます。よいわー。このプロレスはよいわー。酔えます。
そしてそして最後。エピローグで古き良きアメリカの帰還を挿入して涙を誘って、これでおしまいだと思ったら・・席立たなくてよかったわ。
えー! それはやり過ぎだろう、そこまで商魂たくましいか二匹目のどじょう狙いか、っていう。。。おもねりはそれが理由だったのね。
もう何も言いません。見守りましょう。この結果がどうなるのかを。
でもやり過ぎだとおもうんだけどなー。
観に行くけどさー