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March 2017

2017.03.26

「パッセンジャー」

もうね。
わくわくどきどくのお付き合いから結婚と倦怠期を経て雨降って地固まるという感じで。宇宙とかどうでもよくなってくる。
といっても、無重力を使ったりしていろいろ面白い映像も見せてくれる。

女性の方の、「あんたが私の人生を奪ったのよ!このろくでなし!」感ていうのは、やっぱりあるものなんだろかな。でも男女ってそういうものだから許してほしいんだが。

このケースでは幸い当事者2人はおろかご町内まで崩壊させかねない一大事が勃発して、二人で力を合わせて世のため人のために奔走して、どうにか事を収めるっていうすばらしい予定調和でよりを戻すんだけど。

途中、高齢の援助者が現れて、若い二人に強力な力添えをして、先に逝くっていうのも、すごくよくできてる。結局年寄は先に逝って若者がその遺産を継ぐのよね。蓄財が好きな人はそういうことに思いを馳せてもいいんじゃないか。
最後に、ご町内の皆さまが長い眠りから覚めた時、船内に子供がいたかどうかが、私としては引っ掛かるけど、それはあえて決め打ちしないのもまたよし。
90年というと3世代くらいだから、その間に派閥争いとか分裂とか起きていても面白かろ、くらいで。


ジェニファー・ローレンスって、こういう女優さん、という決まった特徴があまりないのに、存在感あってすごいな。何でも演じられる感じ。

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「キングコング: 髑髏島の巨神」

コング、なかなかよかった。大迫力の怪獣活劇を楽しめるのは、興醒めさせないお話の運びが上手いおかげもある。

時代設定はベトナム戦争終戦時。それで反戦色、人権保護、自然保護色を濃く出して、名セリフなんかも次々出したりして、半分くらいは反戦映画。映画成立の大義名分を確保してます。

中国資本が入っているのに、そちら向きの貌は少なくて、むしろ日本向けのサービスが多かった。嘗ての敵で今は友、という感じ。日本刀大活躍。何をおもねっているのかと思ったら、答えは最後に。
といっても、まあ、そのカウンターパートは、向こうで言うところの古き良きレッドネックさんで、主役の現代風イケメン男女はクールに中立なんだけど。

まそれはさておき、爆音と硝煙の臭いの中で仁王立ちするコングとか、地底怪獣との闘いで命を落とした父母の面影をイケメン男女に求める寂しがり屋のコングとか、絵になるシーン満載。最後の大決戦でも、最大の危機が強力な武器を手にする切っ掛けになってるなど、流れに納得感あり。力押しでは勝てない相手に、力だけでないチームワークと手に入れた鋼鉄の武器で大勝利を収めます。よいわー。このプロレスはよいわー。酔えます。

そしてそして最後。エピローグで古き良きアメリカの帰還を挿入して涙を誘って、これでおしまいだと思ったら・・席立たなくてよかったわ。


えー! それはやり過ぎだろう、そこまで商魂たくましいか二匹目のどじょう狙いか、っていう。。。おもねりはそれが理由だったのね。

もう何も言いません。見守りましょう。この結果がどうなるのかを。

でもやり過ぎだとおもうんだけどなー。
観に行くけどさー

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2017.03.18

「モアナと伝説の海」

はずれが少ないディズニーアニメに、また1枚、新しい層が積みあがりました。海と褐色の肌の人たちが主役なところも好感度高い。

何といっても海の解放感や水の煌めきが画面から溢れ出してくるようで、絵を見せるという点でたいへんな優れものです。

お話も、神話風にしながらノリの軽い半神半人の活躍を出してきて、テンポがよい。

火山の力が島々を作り、その後、植物の力で緑化が進んで出来た楽園の成り立ちが、神話として組み込まれていて自然な感じ。

その自然の恵みに頼り切って生活している人々の中から、自立を願うヒトの思いを浮かび上がらせて、いわば楽園追放ならぬ楽園脱出を、一人の少女に託します。もちろん半神半人とのチームワークで。

決め手は、正しい洞察と勇気。宝の石を嵌め込む場所の発見と、それを実行する勇気とが、この逞しい少女、つまりヒトの力です。

とまあそういう具合。

ディズニーの作品作りのコンセプトは、いつも揺るぎない確かさがあって、安心できる。割と誰にでもお薦めできる良作。

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2017.03.11

「王様のためのホログラム」

これは一体どういえばいいんだろ。
・イスラム世界だって西洋世界と大差ないと言いたい。
・といっても前近代的な色もずいぶん残っている。特にサウジアラビアは。
・ここでも中国の進出著しくて仕事を奪われる。
聞きかじりでしかないんだけど、だいたいそういうことは普通に新聞読んでいればわかる。

んで、まあでもなんとかなるわね、といわんばかりのお気楽な展開。

んー。なんでしょうかこの座り心地の悪さ。
西洋社会が世界のその他を見るときの優越感みたいな?
それがほころび始めている不安?
不安を鎮めるご都合主義?

最近の映画は、もう作品の組み立て自体の質は上がっているから、見るに堪えない出来の悪さというのはないのだけど、でもこれを見て何を想えというのか、というむなしい感じが残ってしまいました。

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2017.03.04

「ナイスガイズ!」

ずっこけ探偵コンビにおませで賢い女の子の組み合わせ。よくありそうな定型。お笑いエンタメ系探偵ものは邦画も洋画と互角の作品を結構出していて、割と好きなジャンル。「探偵はバーにいる」「まほろ駅前多田便利軒」とか。どっちも松田龍平だw。単発だったけど「カラスの親指」はよかったなあ。

探偵なんていうものが主役になると、それはもう世間の暗い汚い怖いところがお話の中心にくるわけだけど、そういう舞台設定だからこそ、汚れ仕事にどっぷりつかっている彼らが根は善人である点が光るわけだ。だから、「ナイスガイス!」というタイトルはとてもぴったりくる。

そういうわけで、本作が特に抜きんでてよいとはいわないけれど、楽しめました。ライアン・ゴズリング、だんだん役のイメージを広げている感じ。

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2017.03.03

「アサシン クリード」

いわゆるひとつの「パルクール」っていうやつ?
忍者の体捌き。
その点ではなかなかよい映像が見られます。
こちらは、映画でスタントを務めた方の、朝の出勤風景wだそうです。すげー。
https://www.youtube.com/watch?v=-SY0EhJcciw

テンプル騎士団とイスラム世界の闘いという点では、あまり見るところはなかった。もっといろいろ面白い駆け引きがありそうな気がするけど、まあ元がゲームだし、アクション映画だし、それは言っても仕方がない。

レコンキスタの頃のイベリア半島の、都市の風景は・・どうなんだろう。いまでも残っている古い町並みそのままと思っておいていいんだろか。

現代西洋文化の主流から見た、スペイン語圏のエスニックな感じを、主流のフィルターを通して東洋の我々が見る、というところにちょっとぞくぞくする。設定の勝利なんだろう。

あと、エンドクレジットが超々々々長い。これで勝負するつもりなんだろかと思うくらいw

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