「ラ・ラ・ランド」
http://gaga.ne.jp/lalaland/sp.html
よくある、ハリウッド万歳的な作品。そういうのに、映画業界はかなり甘い。アカデミー賞6部門受賞というけど、ちょっとゲタを履かせ過ぎ。
もっとも、ハリウッドを描いた作品の中では、結構真面目な方。普通の人が銀幕の有名人になるまでに、どんな痛みを潜り抜けてくるか、また抱え続けているか、といったようなことを、正面から描いている。そこへ辿りつくまでが長くて、我慢を強いられるけど。
「マルホランドドライブ」のようなドロドロはなく、爽やか。「ヘイル、シーザー!」のようなコメディで包むことなく、少しブルー。
その本来痛くて苦い部分と、表向きのハリウッドの陽気で華やか能天気な部分とを、映像の質感で上手に区別して見せているのは、上手いといえなくもない。
悪くはないけれど、まあ、普通かなという感じの作品でした。